買取実績
2024.10.22
  • 浮世絵・錦絵
  • 東京都大田区

錦絵の買取り/浮世絵/東京都大田区/版画

買取金額

35,000円(税込)

買取品目
浮世絵・錦絵
住 所
東京都大田区
買取方法
出張買取
店主からのコメント

店主からのコメント

平素よりお世話になっております中央区銀座で創業40年!古美術買取すみのあとです。

東京都大田区より錦絵の買取りのご案内です。

大田区は多摩川沿いに位置し、江東区、品川区、世田谷区に隣接しており歴史も深く古代から人々が生活していた痕跡があります。蒲田貝塚(縄文時代の遺跡)や、田園調布遺跡(弥生時代の集落跡)など、多くの遺跡が発見されています。六郷用水のような江戸時代初期に多摩川から取水して作られた農業用水路は徳川家康の家臣・小泉次大夫が手がけ、長年にわたり地域の農業を支えており現在も「六郷用水跡」として一部が保存されています。文化施設として3. 池上本門寺は日蓮聖人の入滅の地として知られ、鎌倉時代の創建です。其の後加藤清正が五重塔を寄進し、江戸時代には徳川家からも庇護を受けました。

  • 大田区のシンボル的存在で、毎年「お会式」(日蓮聖人の命日を偲ぶ祭り)には多くの参拝者が訪れます。このような歴史的文化度の高い大田区は錦絵などの骨董品も多く、骨董品の買取をしております当社もよく呼んでいただける地域でもあります。
  • そういった大田区から買取、査定の対象となりました骨董品は画像の錦絵です。
  • 錦絵(にしきえ)は、日本の浮世絵の一種であり、多色刷りの木版画を指します。江戸時代中期に誕生し、華やかで鮮やかな色彩が特徴です。特に江戸時代後期から明治時代にかけて、多くの錦絵が制作され、庶民の間で広く親しまれました。錦絵は、単なる美術作品ではなく、当時の風俗や文化、歴史を伝える貴重な資料でもあります。
  • 錦絵は、1765年頃に江戸の浮世絵師・鈴木春信(すずきはるのぶ)によって確立されたとされています。それ以前の浮世絵は墨一色の「墨摺絵」や、数色の版を使う「紅摺絵(べにずりえ)」が主流でした。しかし、春信は「多色刷り木版画」の技術を用いることで、より鮮やかで美しい表現を実現しました。

    江戸時代後期には、葛飾北斎(かつしかほくさい)や歌川広重(うたがわひろしげ)、歌川国芳(うたがわくによし)といった名だたる浮世絵師が活躍し、錦絵の表現はさらに発展しました。特に、北斎の「富嶽三十六景」や広重の「東海道五十三次」は、日本国内だけでなく海外でも高く評価されています。これらの作品は、江戸の風景や旅の魅力を鮮やかに伝えるものとして、多くの人々の目を楽しませました。

    明治時代に入ると、錦絵の題材は西洋文化の影響を受け、より写実的な表現が増えていきました。さらに、明治政府の殖産興業政策の一環として、西洋の石版画技術が導入され、錦絵の制作は次第に減少していきました。しかし、現在でも錦絵は日本美術の重要な遺産として、多くの美術館やコレクターによって大切にされています。そのため内容によっては高額買取が可能です。

  • 錦絵の最大の魅力は、鮮やかな色彩と多様な表現にあります。木版画でありながら、まるで手描きのような繊細な筆致や、遠近法を活かした奥行きのある構図が特徴です。また、江戸時代の庶民文化や風俗が詳細に描かれており、当時の生活や流行を知る手がかりとなります。

    さらに、錦絵は日本国内にとどまらず、19世紀にはヨーロッパに輸出され、「ジャポニスム」として西洋の芸術家たちに影響を与えました。ゴッホやモネなど、多くの画家が錦絵の大胆な構図や色使いを取り入れたことは広く知られています。

  • 画像の錦絵は最後の浮世絵師と言われた月岡芳年による錦絵です。芳年は幕末から明治時代にかけて活躍した浮世絵師です。彼は歌川国芳の弟子として学び、武者絵や美人画、歴史画、風刺画など多様なジャンルで才能を発揮しました。特に、残酷な場面を描いた「無残絵(むざんえ)」や、西洋の遠近法を取り入れた写実的な表現は、後の時代にも大きな影響を与えました。明治維新という大きな時代の変化を背景に、新しい時代に適応しながら独自の画風を確立しました。画像の錦絵も斬新な画風です。
  • この度は貴重な錦絵を買取させていただき有難うございました。

 

 

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