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店主からのコメント
明治時代ごろに作られた日本製の竹籠(たけかご)をご紹介いたします。
買取に伺った東京都新宿区は、江戸時代、尾張徳川屋敷があった場所です。
尾張徳川家は、江戸時代に創設された大名家です。 徳川将軍家に連なる御三家の筆頭格で、諸大名の中でも最高の格式を誇っていました。
尾張徳川屋敷は、136,000坪と言われる広大な敷地を誇り、回遊式庭園として整備されていて、小石川にある水戸家の後楽園と並ぶほどの名園と言われていましたが、明治に入ると新政府に明け渡され、明治6年には屋敷跡に陸軍戸山学校が開かれます。
以後、太平洋戦争の終結まで軍事利用されました。
戦後は陸上自衛隊の駐屯地となり、平成12年から防衛庁(現・防衛省)になりました。現在も、旧陸軍士官学校本部が「市ヶ谷記念館」として残されています。
そんな歴史ある東京新宿区で、明治時代に作られた美しい竹籠を買取させていただきましたので、ご紹介いたします。
竹籠とは、囲炉裏端で使う煤竹が使われた日本独自の伝統工芸品です。
近年、材料である煤竹が入手困難となっており、煤竹を使用して制作された竹籠の希少価値が高くなっています。
竹籠には用途によって異なる機能(通気性や強度など)を持たせるために、複数の編み方が存在しています。
代表的な編み方は下記の通りです。
・六つ目編み
編み目が六角形になる編み方で、6本の竹ひごを編んであるため強度があります。
・四ツ目編み
同じ太さの平たい竹ひごを交差させながら編む方法で、等間隔に四角の目ができるため、四ツ目と呼ばれます。
・八つ目編み
まるで四ツ目編みを3つ重ねたように見えるのが八つ目編みです。六つ編みよりも強度に優れており、家具などにもよく使われている編み方です。
・ござ目編み
ござに似た編み目です。隙間が比較的少ないため買い物かごや、竹ざるなどによく使用されています。
・菊底編み
編み上がりが菊の花のように見える編み方です。
以上が代表的な竹籠の編み方になります。
もし、ご自宅に古い竹籠があるようでしたら、どのような編み方をしているお品なのか、一度じっくり見て確かめてみてください。
竹籠の高額買取のポイントは、まず工芸的な美しさです。外国人が好む、豪華絢爛なものは大変人気があり、高額買取の対象となります。
見た目の美しさ以外にも、工芸の技術力が分かる品かどうかもポイントです。日本の明治大正の工芸は、世界に類を見ない技術力の高さを誇っており、世界中に愛好家がたくさんいます。
濃い茶褐色の煤竹で編まれた竹籠や、竹根や古矢竹(古い竹製の矢)を材料として用いた作品も高額買取の対象となります。
作家の作品で初代に制作された作品も人気です。
特に下記の作家による作品が世界中で人気を集めており、高額で買取をさせていただいています。
中には数百万円で取引されているものもあるほどです。
・飯塚 琅玕斎
・田辺竹雲斎
・前田竹房斎
・早川尚古斎
・和田和一斎
・飯塚小玕斎
・飯塚鳳斎
・鈴木玩々斎
無名の作家の場合には、古竹を使用した細工の面白い品物が高額になりやすいです。
そして、傷がないかどうかも重要なポイントです。200年前のものともなると、経年劣化などで傷んでしまい、道具として使えないものもあります。
やはり道具は使えることが大切です。
竹籠(花籠)は実際に使用することも多いお品となりますので、傷や痛みがないことが高額買取の前提となります。
しかし、残念ながら竹籠はカビや黒ずみが発生しやすいお品でもあります。
もし、カビや黒ずみがあったとしても触らずにそのまま当店へお持ちください。間違った手入れをしてしまうと、価値を損なう可能性がございますので、くれぐれも、ご自分で拭いたり洗ったりしないでください。
今回買取させていただいた竹籠は、花籠として花いけに使われるものでした。茶道で使う人も多く、大変日本人に馴染みのあるお品です。
取っ手が木の枝で出来ているところに遊び心があり、工芸品としても高く評価されるお品で、外国人の方からも人気を得られるでしょう。
手編みの部分がとても細かく作られていて、職人の技術の高さと大変な努力が伺える作品でした。
繊細な作りであるにも関わらず、傷や痛みもなく、持ち主の方が大切に扱われていたことが分かるお品です。
丁寧に査定させていただき、買取価格にもご満足いただけました。
銀座古美術すみのあとでは、日本の伝統工芸品のほか、中国書画・中国美術など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。
お客様の大切なお品物を業界実績40年の確かな鑑定眼で査定させていただきます。
作品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいております。
品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。
無料で全国どこへでも出張買取に伺いますので、ご相談ください。
竹籠の買取も強化しております。自宅に古い竹籠がある方は、お気軽に古美術すみのあとまで、まずはお気軽にお問い合わせください。
銀座古美術すみのあとでは、今回の竹籠のほか、掛け軸、骨董品、中国書画・仏教美術・工芸品、戦前絵葉書、古写真、盆栽鉢など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。
業界実績40年の確かな目利きで、お客様の大切なお品物を査定させていただいています。
お品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけていますので、安心してください。
もちろん、ご納得頂けない場合は、お売りにならなくても大丈夫です。
品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。
今回は東京都中央区での買取となりましたが、全国どこでも無料で出張買取をおこなっていますので、まずはお問い合わせください。
お電話にてヒアリングさせていただいた後、訪問日時を調整させていただきます。
訪問当日は専門スタッフが丁寧に査定させていただき、金額にご納得いただけましたら、その場で現金でお支払いいたします。
また、出張買取以外にも、店頭買取はもちろん、宅配買取も受け付けています。
宅配される前に必ずお電話にて、宅配買取をご希望の旨をお伝えください。
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