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店主からのコメント
中国製の茶合(ちゃごう、さごう)をご紹介します。
今回買取に伺ったのは東京都中野区。
武蔵野台地の中央部分に位置し、穏やかな住宅街やユニーク商店街が多く、交通の利便性の良い暮らしやすい土地です。
江戸時代には、畑作を中心とする近郊農業と製粉、味噌・醤油醸造など食品工業が整備され、江戸町民の旺盛な食料消費を支えました。
かつては、陸軍中野学校という軍学校があった土地でもあります。
陸軍中野学校は大日本帝国陸軍の情報機関のひとつです。
所在地は中野区中野4丁目付近。諜報や防諜、宣伝など秘密戦に関する教育や訓練を目的として創立され、1945年8月15日の敗戦をもって閉校となりました。
しかし、一部は以降も国内外で活動を継続していたと見られており、占領軍に対するゲリラ攻撃を計画するなどしていたとされています。
帝国軍人は、教養としてお茶をたしなんだといわれており、今回買取をさせていただいた「茶合」も、中野という土地にちなんだ一品と言えるかもしれません。
茶合は、煎茶道にて用いられる道具のひとつです。
仙媒、茶則、茶量など、煎茶道の流派によって、さまざまな名称で呼ばれています。
煎茶道は、日本には中国明の僧・隠元隆琦によって伝えられたと言われています。
中国宋時代に禅の精神と結びつき、千利休が安土桃山時代に完成させ、主に武家社会に浸透していった抹茶道とは異なり、煎茶道は儒教との結びつきが強く、江戸時代中期以降に、文人墨客(当時の文化人)たちの間で流行しました。
煎茶道は茶室や道具などにあまりこだわりを持たず、自由な精神や風流を大切にすることから、日常的な茶道としてやがて庶民にも親しまれるようになりました。
江戸時代末期から明治にかけて煎茶道は盛り上がりを見せましたが、明治維新による文明開化の流れにより、低迷してしまいます。
その後、茶復興によって、再び庶民に人気となり、現在は多くの流派が存在しています。
茶合は、お茶の葉を乗せる道具で、抹茶用は桜の木で作られていることが多く、煎茶用は二つ割りにした竹が良く使われます。
出来が良く、煤竹(すすたけ)や班竹(はんちく)など、質の良い竹で作られたものは高値がつきやすくなります。また、金製、銀製、象牙製などは高額買取になることが多いお品です。
儒教文化が反映されているものや、根付師などが製作したもの、金城一国斎(きんじょういっこくさい)など、著名な作家が作った品は、高額買取になるケースが多くあります。
煎茶道具は、骨董品のなかでも大変人気のあるジャンルで、需要も高く、高額買取できるお品が多くあります。
今回、買取させていただいた茶合は、中国製の仙人がモチーフになっている竹製のお品です。
仙人は長寿の象徴で、特に儒教においてはとても縁起が良いとされています。
また、今回のお品は作者の銘があるため一点物の可能性が高く、大変貴重なお品でした。
丁寧に査定させていただき、適正価格にて買取をさせていただきました。
銀座古美術すみのあとでは、茶合のような煎茶道具のほか、中国書画・中国美術など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。
お客様の大切なお品物を業界実績40年の確かな目利きで査定しております。
お売り頂く作品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけています。
無料査定は1点から受け付けております。
品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。
今回は東京都中野区での買取となりましたが、都内に限らず無料で全国どこへでも出張買取に伺いますので、まずは一度ご相談ください。
今回のような、茶合などの煎茶道具の買取も強化しております。
代表的な煎茶道具は下記のとおりです。
・急須(きゅうす)
茶葉を淹れて茶碗に注ぐための道具です。
・煎茶碗(せんちゃわん)
煎茶道で使われるのは、小振りな茶碗です。内側が白色で磁器製のものが多いです。
・湯冷(ゆざまし)
玉露を淹れる際、湯を適温まで冷ます必要があるため、湯冷が使用されます。
・茶托(ちゃたく)
茶碗の下に敷く器です。
・ 泡瓶(ほうひん)
急須の一種で玉露を淹れる際に使用します。
・水注(すいちゅう)
煎茶の手前に必要な水を入れておくための器です。
・涼炉(りょうろ)
コンロのように湯を沸かすための道具です。
・煎茶盆(せんちゃぼん)
煎茶碗や茶托などをのせる盆です。
・茶櫃(ちゃびつ)
道具一式を入れておくための入れ物です。
上記のお品が家にあるという方はいらっしゃいませんか?
譲渡や遺品整理などで、お品の価値が分からないという場合などでも、丁寧に査定を行い、適正価格をご提示させていただきますので、ご安心ください。
ご自宅に古い煎茶道具が眠っているという方は、古美術すみのあとまで、まずはお気軽にお問い合わせください。