2024.07.01 骨董品煎茶道具 東京都中央区 茶壷 沈存周 煎茶道具の高価買取 明末清初|東京都中央区 買取金額 800,000円(税込) 買取品目 煎茶道具 住 所 東京都中央区 買取方法 出張買取 店主からのコメント 今回は東京都中央区で、沈存周(1629-1709年)の錫(すず)製茶壷(煎茶道具)の買取に伺いました。 もともと、中央区は東京都の中心に位置し、煎茶道具に関する文化的歴史も豊かです。この地域は江戸時代から商業の中心地として栄えてきました。特に日本橋と京橋は、江戸時代から現在に至るまで重要な商業エリアとして知られています。 江戸時代には、中央区周辺には多くの茶人や工芸職人が集まり、煎茶道具の製作と販売が盛んに行われました。煎茶はもともと中国から伝わったもので、江戸時代後期に日本で広まりました。中央区の商人たちは、質の高い煎茶道具を求める文化人や富裕層に向けて高級茶器を取り扱っていました 。 特に、銀座や日本橋周辺には多くの茶道具店がありました。これらの店では、精巧な陶器や漆器、錫製品などが販売され、これらの道具は茶の湯(茶道)の発展に大いに寄与しました。煎茶道具の中でも、煎茶壺や茶筅、茶盆などが特に人気で、多くの名工がこれらの道具を製作しました。 また、煎茶道具は単なる飲み物としての茶を楽しむだけでなく、精神的な修養や文化的な交流の場としても重要視されました。中央区の茶室や茶会は、文化人たちの交流の場として機能し、多くの詩人や画家、書家が集いました。 現代でも、中央区には歴史的な茶道具店や茶室が残っており、伝統的な煎茶道具の製作技術や文化が継承されています。観光客や地元の人々は、これらの場所を訪れて日本の伝統文化を体験することができます。 そんな東京都中央区で今回買取させていただいたのは、沈存周の錫(すず)製の茶壷(煎茶道具)です。 沈存周は、明末から清初にかけて活躍した詩人・芸術家で、錫製品の名工としても知られています。浙江省嘉興出身で、字は鷺離、号は竹居主人と称しました。彼は詩や書に優れ、盛遠から詩文を学び、その後錫器の製作に専念しました。 沈存周は錫製品の芸術性と実用性を兼ね備えた作品を数多く残し、その技術と芸術性は後世に大きな影響を与えました。沈存周の錫製品は非常に精巧で、特に錫壺は有名です。彼の作品は僧伽帽、蓮花、桃核の形を模したものが多く、その色は水銀色に輝きます。また、漢詩などの詩句や姓氏、図案を錫に刻む技術は卓越しており、その美しさと精緻さが高く評価されています。 代表作には「沈存周款錫茶壺」があり、これは鼓腹、圓肩、短頸、圧蓋、三彎嘴などの特徴を持ち、他の紫砂壺と似たデザインのものもあります。 まさに、錫作品の第一人者と言っても過言ではありません。ただし、贋物も多く真贋には慎重にならなければなりません。 沈存周は、中国の陶磁器作家でもあり、特に茶道具の製作で知られています。彼は主に煎茶道具を制作しており、その作品は現代の煎茶文化において高い評価を受けています。沈存周の作品は、その繊細な造形美と実用性の高さで注目されています。彼の作る茶道具は、素材の選定から形状、釉薬の色と質感に至るまで、非常に洗練されていることが特徴です。 彼の茶道具は、中国国内外の茶愛好家やコレクターからも求められ、展示会やアートフェアで展示されることも多いです。また、沈存周は伝統的な技法を重んじつつ、現代的な感覚を取り入れることで、新しいスタイルの茶道具を創出している点でも評価されています。 煎茶道具としての彼の作品は、煎茶の風味を引き出すための機能的な側面と、見た目の美しさを兼ね備えているため、多くの茶道具使用者に愛用されています。 今回買取させて頂いた茶壷は漢詩の彫刻が特徴的です。漢詩の芸術性は、その厳格な形式と自由な表現、深い意味と美しい音律にあります。これらの要素が組み合わさることで、漢詩は単なる文学作品以上の芸術作品として、多くの人々に愛され続けています。 工芸作品に漢詩が使われる場合は、文字をアートとして鑑賞するような絵画的感性もあります。 沈存周が活躍した明末清初時代は、煎茶道具の発展においても重要な時期でした。この時期には、社会的・文化的な変化が煎茶文化とその道具の進化に大きな影響を与えました。 明末清初時代は、煎茶文化の発展と共に、その道具のデザインや技術も大きく進化した時期でした。この時代の煎茶道具は、現在でも高く評価され、茶道の伝統を受け継ぐ重要な文化財となっています。 明末の社会は、政治的混乱や経済的不安定さが特徴でした。この時期、人々は精神的な安定を求め、茶道などの文化活動が盛んになりました。 煎茶は、禅宗の影響を受けており、心の修養や精神的な満足を求める手段として広まりました。 清朝の成立(1644年)後、康熙帝(1661-1722年)や雍正帝(1722-1735年)などの皇帝は文化と学問を奨励しました。これにより、煎茶文化も一層発展しました。 清朝の皇族や貴族の間で煎茶が流行し、それに伴い煎茶道具もより精巧で装飾的なものが求められるようになり、錫製の茶器が人気を集めました。特に、沈存周のような名工による錫茶壺は高く評価されました 。 今回のお品も、丁寧に査定させていただき、売主様にご納得いただいたうえでの買取となりました。 美しく高級感がありつつ、ユニークなお品なので、「手に取って見てみたい」というお問い合わせを多くいただくことになりそうです。 「銀座古美術すみのあと」では煎茶道具の買取りを強化しております。 使わなくなった急須、煎茶碗、茶托、水注、茶壷はございませんでしょうか。 またご自宅の整理や生前整理・終活、コレクションの処分・整理・断捨離、またはご遺品の整理、そして解体に伴う倉庫や納戸・納屋・蔵の整理も承っておりますのでお気軽にご相談下さい。LINEなどweb査定も無料で行っておりますのでご遠慮なくお問い合わせください。 銀座古美術すみのあとでは、今回の錫茶壺のような煎茶道具のほか、掛け軸、中国書画・仏教美術・工芸品など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。 業界実績40年の確かな目利きで、お客様の大切なお品物を査定させていただいています。 お品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけていますので、安心してください。 もちろん、ご納得頂けない場合は、売らなくても大丈夫です。 品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。 今回は東京都中央区での買取となりましたが、全国どこでも無料で出張買取をおこなっていますので、まずはお問い合わせください。 お電話にてヒアリングさせていただいた後、訪問日時を調整させていただきます。 訪問当日は専門スタッフが丁寧に査定させていただき、金額にご納得いただけましたら、その場で現金でお支払いいたします。 また、出張買取以外にも、店頭買取はもちろん、宅配買取も受け付けています。 宅配される前に必ずお電話にて、宅配買取をご希望の旨をお伝えください。 創業1985年!買い取り専門「銀座 古美術 すみのあと」はこちらです ↓ 骨董買取専門店 中国美術・中国書画の査定買取 東京美術倶楽部(桃李会 集芳会 桃椀会 所属) ■電話 0120-410-314 ■住所 【銀座本店】〒104-0061 東京都中央区銀座1-5-7 アネックス2福神ビル6F 【京都営業所】〒612-0033 京都市伏見区深草寺内町861-6 ※京都営業所は出張買取のみとなります。 【長野営業所】〒398-0003 長野県大町市社6886-2 ※長野営業所は出張買取のみとなります。 ■営業時間 9:00~20:00 ■定休日 水曜・木曜 ※店頭買取は毎月 第1・2日曜日のみ受付ています。(完全予約制)
店主からのコメント
今回は東京都中央区で、沈存周(1629-1709年)の錫(すず)製茶壷(煎茶道具)の買取に伺いました。
もともと、中央区は東京都の中心に位置し、煎茶道具に関する文化的歴史も豊かです。この地域は江戸時代から商業の中心地として栄えてきました。特に日本橋と京橋は、江戸時代から現在に至るまで重要な商業エリアとして知られています。
江戸時代には、中央区周辺には多くの茶人や工芸職人が集まり、煎茶道具の製作と販売が盛んに行われました。煎茶はもともと中国から伝わったもので、江戸時代後期に日本で広まりました。中央区の商人たちは、質の高い煎茶道具を求める文化人や富裕層に向けて高級茶器を取り扱っていました 。
特に、銀座や日本橋周辺には多くの茶道具店がありました。これらの店では、精巧な陶器や漆器、錫製品などが販売され、これらの道具は茶の湯(茶道)の発展に大いに寄与しました。煎茶道具の中でも、煎茶壺や茶筅、茶盆などが特に人気で、多くの名工がこれらの道具を製作しました。
また、煎茶道具は単なる飲み物としての茶を楽しむだけでなく、精神的な修養や文化的な交流の場としても重要視されました。中央区の茶室や茶会は、文化人たちの交流の場として機能し、多くの詩人や画家、書家が集いました。
現代でも、中央区には歴史的な茶道具店や茶室が残っており、伝統的な煎茶道具の製作技術や文化が継承されています。観光客や地元の人々は、これらの場所を訪れて日本の伝統文化を体験することができます。
そんな東京都中央区で今回買取させていただいたのは、沈存周の錫(すず)製の茶壷(煎茶道具)です。
沈存周は、明末から清初にかけて活躍した詩人・芸術家で、錫製品の名工としても知られています。浙江省嘉興出身で、字は鷺離、号は竹居主人と称しました。彼は詩や書に優れ、盛遠から詩文を学び、その後錫器の製作に専念しました。
沈存周は錫製品の芸術性と実用性を兼ね備えた作品を数多く残し、その技術と芸術性は後世に大きな影響を与えました。沈存周の錫製品は非常に精巧で、特に錫壺は有名です。彼の作品は僧伽帽、蓮花、桃核の形を模したものが多く、その色は水銀色に輝きます。また、漢詩などの詩句や姓氏、図案を錫に刻む技術は卓越しており、その美しさと精緻さが高く評価されています。
代表作には「沈存周款錫茶壺」があり、これは鼓腹、圓肩、短頸、圧蓋、三彎嘴などの特徴を持ち、他の紫砂壺と似たデザインのものもあります。
まさに、錫作品の第一人者と言っても過言ではありません。ただし、贋物も多く真贋には慎重にならなければなりません。
沈存周は、中国の陶磁器作家でもあり、特に茶道具の製作で知られています。彼は主に煎茶道具を制作しており、その作品は現代の煎茶文化において高い評価を受けています。沈存周の作品は、その繊細な造形美と実用性の高さで注目されています。彼の作る茶道具は、素材の選定から形状、釉薬の色と質感に至るまで、非常に洗練されていることが特徴です。
彼の茶道具は、中国国内外の茶愛好家やコレクターからも求められ、展示会やアートフェアで展示されることも多いです。また、沈存周は伝統的な技法を重んじつつ、現代的な感覚を取り入れることで、新しいスタイルの茶道具を創出している点でも評価されています。
煎茶道具としての彼の作品は、煎茶の風味を引き出すための機能的な側面と、見た目の美しさを兼ね備えているため、多くの茶道具使用者に愛用されています。
今回買取させて頂いた茶壷は漢詩の彫刻が特徴的です。漢詩の芸術性は、その厳格な形式と自由な表現、深い意味と美しい音律にあります。これらの要素が組み合わさることで、漢詩は単なる文学作品以上の芸術作品として、多くの人々に愛され続けています。
工芸作品に漢詩が使われる場合は、文字をアートとして鑑賞するような絵画的感性もあります。
沈存周が活躍した明末清初時代は、煎茶道具の発展においても重要な時期でした。この時期には、社会的・文化的な変化が煎茶文化とその道具の進化に大きな影響を与えました。
明末清初時代は、煎茶文化の発展と共に、その道具のデザインや技術も大きく進化した時期でした。この時代の煎茶道具は、現在でも高く評価され、茶道の伝統を受け継ぐ重要な文化財となっています。
明末の社会は、政治的混乱や経済的不安定さが特徴でした。この時期、人々は精神的な安定を求め、茶道などの文化活動が盛んになりました。
煎茶は、禅宗の影響を受けており、心の修養や精神的な満足を求める手段として広まりました。
清朝の成立(1644年)後、康熙帝(1661-1722年)や雍正帝(1722-1735年)などの皇帝は文化と学問を奨励しました。これにより、煎茶文化も一層発展しました。
清朝の皇族や貴族の間で煎茶が流行し、それに伴い煎茶道具もより精巧で装飾的なものが求められるようになり、錫製の茶器が人気を集めました。特に、沈存周のような名工による錫茶壺は高く評価されました 。
今回のお品も、丁寧に査定させていただき、売主様にご納得いただいたうえでの買取となりました。
美しく高級感がありつつ、ユニークなお品なので、「手に取って見てみたい」というお問い合わせを多くいただくことになりそうです。
「銀座古美術すみのあと」では煎茶道具の買取りを強化しております。
使わなくなった急須、煎茶碗、茶托、水注、茶壷はございませんでしょうか。
またご自宅の整理や生前整理・終活、コレクションの処分・整理・断捨離、またはご遺品の整理、そして解体に伴う倉庫や納戸・納屋・蔵の整理も承っておりますのでお気軽にご相談下さい。LINEなどweb査定も無料で行っておりますのでご遠慮なくお問い合わせください。
銀座古美術すみのあとでは、今回の錫茶壺のような煎茶道具のほか、掛け軸、中国書画・仏教美術・工芸品など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。
業界実績40年の確かな目利きで、お客様の大切なお品物を査定させていただいています。
お品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけていますので、安心してください。
もちろん、ご納得頂けない場合は、売らなくても大丈夫です。
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今回は東京都中央区での買取となりましたが、全国どこでも無料で出張買取をおこなっていますので、まずはお問い合わせください。
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