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2021.08.04
  • 版画・リトグラフ
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版画(リトグラフ)の買取/奥西賀男/東京都杉並区

買取品目
版画・リトグラフ
住 所
杉並区
買取方法
出張買取
店主からのコメント

店主からのコメント

平素よりお世話になっております。銀座で創業40年古美術すみのあとです。

東京都杉並区より版画(リトグラフ)の買取のご案内です。

画像の版画(リトグラフ)は奥西賀男の作品になります。

 

奥西賀男(おくにし よしお)は、日本の現代美術界において重要な位置を占める画家であり、特に写実絵画の分野で高い評価を受けてきました。彼の作品は繊細な観察眼と確かな技術に裏打ちされており、静謐で深い精神性を湛えた表現で多くの鑑賞者を魅了しており版画(リトグラフ)は買取対象となります。

奥西賀男は1943年、三重県に生まれました。幼少期から絵を描くことに親しみを持ち、自然との関わりの中で観察力を養っていきました。正式な美術教育を受けた後、彼は具象絵画を中心に創作活動を展開し、日本美術の写実的伝統と現代的感性を融合させた独自のスタイルを確立しました。

1970年代以降、日展や院展などの公募展に出品を重ね、次第に注目を集める存在となっていきます。特に細密な描写と画面構成の巧みさにおいて高い評価を受け、写実絵画の第一人者として知られるようになりました。2020年代に入ってからも創作意欲は衰えることなく、全国各地で個展が開催されるなど、精力的な活動を続けています。

奥西賀男の作品の最大の特徴は、驚異的なまでに緻密な描写力と、対象を透徹したまなざしで捉える観察力にあります。彼の絵画は、ただリアルであるだけではなく、対象に宿る時間の堆積や空間の静けさ、見る者の内面に語りかけてくるような静謐な感情を喚起します。そういった表現が伝わる版画(リトグラフ)は買取対象となります。

奥西はしばしば花や果実、壺などの静物をモチーフとしますが、それらは単なる写生を超え、人生や存在への深い洞察を内包しています。特にガラス器や陶器といった光の反射や透明性を捉えるのが難しい素材に挑むことが多く、光と影、空間の広がりを緻密に表現する技術は圧巻です。

構図においても極めて洗練されており、しばしば「静けさの中の緊張感」とも評されます。描かれるモチーフは日常的で親しみやすいものが多いものの、それらをどのように配置し、どのような光で照らすかによって、深い意味性と美的感覚を引き出しています。

油彩画を主軸としながらも、アクリルやテンペラなど様々な技法を取り入れており、素材への理解と扱いに関しても極めて高いレベルにあります。筆致は極めて細やかで、画面全体に渡って均質な密度を保ちながら、観る者に息をのむような臨場感を与えます。

奥西賀男の代表作には、以下のような作品があります。

『静謐(せいひつ)』

黒い背景に一輪の白い花を描いたこの作品は、奥西の代表的静物画として知られています。花弁の質感や茎のうねり、花瓶のガラスの質感などが克明に描かれ、対象に込められた時間と空間の広がりを感じさせる一作です。この絵画、版画は買取対象となります。

『玻璃の器』

透明なガラス器に映る光と影、周囲の色彩の反射などを緻密に描いた作品で、写実技法の粋を極めたものと評されています。観る者の位置によって印象が変わるほどの奥行きと輝きがあり、まさに「描かれた現実」がそこに在るような感覚を呼び起こします。この絵画、版画は買取対象となります。

『果実の記憶』

果物を題材に、色彩の妙と素材感を巧みに表現した一作。腐敗しかけた果実や剥かれた皮といった一見ネガティブな要素にも美を見出すその視線は、まさに「日常の中の崇高さ」を追求する奥西の精神性を体現しています。

奥西賀男は日本国内外で数々の賞を受けており、現代写実絵画の中心的存在として評価されています。

  • 日展 特選受賞(複数回)

  • 日本美術家連盟会員

  • 全国各地の美術館での個展・企画展に多数参加

  • 美術大学での講師活動による後進育成

その作品は公立美術館だけでなく、個人コレクターにも人気が高く、国内オークションにおいても安定した価格で取引されているのが特徴です。

奥西賀男の芸術は、単に美を再現するだけではありません。そこには日本人特有の自然観、静寂を重んじる精神性、そして「無」の美学が息づいています。静物という動かないモチーフの中に、時間の流れや生命の気配を宿らせるその技法は、写実という枠を超えて精神的・哲学的な領域にまで達しています。

また、彼の作品はデジタル化が進む現代社会において、あえて「時間をかけて見ること」の価値を再認識させてくれます。写真のように正確でありながら、写真には写らない「気配」を描き出すその力は、現代美術の中でも極めて稀有な存在でありそういった版画は買取対象となります。

奥西賀男の作品は、既に確立された評価と市場価値を持っています。過去には数十万円から数百万円台での取引も見られ、特に完成度の高い中~大作に関しては安定した需要があります。また、美術館での回顧展や関連書籍の出版が進むことで、今後さらに評価が高まる可能性があります。

写実絵画は一見伝統的な分野と思われがちですが、奥西賀男のように現代的な感性と精神性を融合させた作品は、若い世代の美術ファンや海外のコレクターにも注目されています。今後もその動向には目が離せません。

奥西賀男は、静物という限られたモチーフの中に、豊かな世界と精神性を描き出す稀有な画家です。彼の作品には、驚異的な写実性と共に、見る者の内面に静かに語りかける力があります。日本の写実絵画の粋を体現し続ける存在として、今後の活動と評価のさらなる高まりが期待されます。彼の作品に触れることは、「見ること」と「感じること」の本質に立ち返る貴重な体験と言えるでしょう。

この度は貴重な版画を買取させていただき有難うございました。

東京都杉並区は阿佐谷北、阿佐ヶ谷南、天沼、井草、和泉、今川、梅里、永福、大宮、荻窪、上井草、上荻、上高井戸、久我山、高円寺北、高円寺南、清水、下井草、下高井戸、松庵、善福寺、高井戸西、高井戸東、成田西、成田東、西荻南、浜田山、方南、堀之内、本天沼、松の木、南荻窪、宮前、桃井、和田などにお住まいの方には出張買取致します。 

 

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お品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけていますので、安心してください。

もちろん、ご納得頂けない場合は、売らなくても大丈夫です。

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