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店主からのコメント
平素よりお世話になっております。銀座で創業40年古美術すみのあとです。
東京都大田区より書道具の買取のご案内です。
画像の墨は書道家が使用していた墨になります。
書道は、単なる文字を書く行為ではなく、「書」を通じて心を表現する芸術でございます。その中でも、「墨」は筆・紙・硯と並ぶ“四宝”の一つとして、書道の本質を支える極めて重要な存在です。墨の濃淡や艶、香り、そしてその時間とともに変化する美しさは、書道における感性の表現に直結しており、単なる道具ではなく“生きた芸術素材”ともいえるでしょう。
本稿では、書道用の墨が持つ魅力を多角的に掘り下げ、書におけるその本質的な価値を明らかにいたします。
墨の起源は非常に古く、紀元前3000年頃の中国にまで遡るといわれております。日本には6世紀頃に仏教と共に伝来し、奈良時代にはすでに国産の墨が作られ始めました。特に平安時代以降、和様の書が発展するにつれ、墨もまた日本独自の美意識と融合し、多様な表現を可能にする画材として進化してまいりました。
鎌倉・室町時代には禅僧による墨蹟(ぼくせき)が重視され、書と墨の精神的融合が深まります。そして江戸時代には、墨の生産地として奈良や三重の鈴鹿、あるいは備中(岡山県)が知られるようになり、名匠たちの手によって名墨が多数生み出されました。
墨は、主に煤(すす)と膠(にかわ)を原料として作られます。煤は松や菜種油を燃やして採取され、これに膠を加えて練り合わせ、型に流し込んで乾燥・熟成されます。この過程は非常に手間がかかり、特に「寝かせ」の工程では数年以上もの歳月をかけてじっくりと乾燥させることにより、墨に深い艶と香り、そして柔らかな書き味が生まれます。
特に伝統的な墨作りでは、気温や湿度、熟成期間が非常に重要であり、職人の経験と勘が試される高度な手仕事の世界です。このようにして生まれた墨は、まさに「生きた芸術品」といえる存在であり買取対象となります。
墨は、筆に含ませて書くことで、書き手の意志や感情を直接的に紙の上へと転写する媒体となります。以下に、墨が果たす重要な役割をいくつかご紹介いたします。
墨は水の加減によって濃淡が自在に調整でき、その結果として線の強弱、光と影のような深みを持った表現が可能となります。濃墨で力強さを、淡墨で幽玄さや余韻を演出することができ、これが書道の表現の幅を大きく広げております。
墨は書き終えた直後と、乾燥後とで表情が変化します。乾くことで黒が深く沈み、墨特有の艶が浮かび上がる「墨艶(ぼくえん)」は、墨の大きな魅力の一つです。この艶の出方は、使用する墨の質や種類によって異なり、書作品の完成度を左右する要素でもあります。
墨を磨るときに立ちのぼる香りもまた、書道の魅力の一つです。膠や香料によって調整されたその香りは、書に臨む心を静め、精神統一へと導いてくれます。特に伝統的な手造り墨では、自然由来の原料による優雅な香気が楽しめます。
墨には、原料や製法、用途によって様々な種類が存在しております。以下に代表的な種類をご紹介いたします。
油煙墨(ゆえんぼく)
菜種油や胡麻油などの植物油を燃やして採取した煤を使用した墨です。黒が非常に深く、艶があり、濃墨に適しています。線がくっきりと出るため、楷書や行書などに向いております。油煙墨は買取対象となる場合があります。
松煙墨(しょうえんぼく)
松の木を燃やして採った煤を使用した墨で、やや青みを帯びた黒が特徴です。淡墨に適しており、水墨画や草書などで重宝されます。柔らかな印象を持ち、詩情豊かな表現に向いております。松煙墨も買取対象となります。
彩墨(さいぼく)
現代では、色のついた墨も登場しており、書画や創作書道などの分野で活用されております。青墨・朱墨・金墨などがあり、視覚的な彩りを加えることができます。
日本には多くの名墨が存在しており、特に奈良の古梅園(こばいえん)、墨運堂(ぼくうんどう)、玄林堂(げんりんどう)などの老舗は、現在でも高品質な墨を製造しております。これらの墨は、美術書家のみならず、学書家や教育者からも信頼されております。
また、江戸時代や明治期に作られた古墨(こぼく)は、現在では美術品としても高い評価を受けており、保存状態が良好であれば、非常に高価で取引されることもございます。墨自体に銘が刻まれているものや、共箱入りのものなどは、その製造者や銘柄によって価値が大きく異なります。
書道における墨の魅力の最たる点は、書き手との一体感にあるといえるでしょう。墨をする行為そのものが精神を整える時間となり、筆を紙に置いた瞬間から、墨はその性質を最大限に発揮してくれます。濃淡・乾湿・速度・筆圧によって、まったく異なる表情を見せるため、墨は書き手の「心の鏡」とも呼ばれる所以でございます。
さらに、筆先から生まれる一画一画には、墨の状態が如実に表れます。よって、良質な墨を用いることは、より繊細で豊かな書表現を可能にし、書作品の完成度を高める要因となります。
書道の墨は、単なる「黒い液体」ではありません。悠久の歴史を背景に持ち、自然と人の知恵と技術の結晶として受け継がれてきた、日本文化の象徴ともいえる存在です。その香り、艶、色、書き味、そして精神性は、書き手にとってなくてはならないものであり、使うほどにその奥深さが感じられる魅力的な素材でございます。
現代では、墨汁などの利便性を追求した製品も多くありますが、伝統的な固形墨を自ら硯で磨って使うという行為の中には、書道本来の精神性と豊かな時間が息づいております。ぜひ一度、上質な墨と向き合い、その魅力を味わっていただければ幸いです。
このたびは貴重な書道具(墨)を買取させていただき有難うございました。
東京都大田区は池上、石川町、鵜木、大森北、大森中、大森西、大森東、大森本町、大森南、蒲田、蒲田本町、上池台、北糀谷、北千束、北馬込、北嶺町、久が原、京浜島、山王、下丸子、昭和島、新蒲田、城南島、多摩川、千鳥、中央、田園調布、田園調布本町、田園調布南、東海、仲池上、中馬込、仲六郷、西蒲田、西糀谷、西馬込、西嶺町、西六郷、萩中、羽田、羽田旭町、羽田空港、東蒲田、東糀谷、東馬込、東嶺町、東矢口、東雪谷、東六郷、平和島、平和の森公園、本羽田、南蒲田、南久が原、南千束、南馬込、南雪谷、南六郷、矢口、雪谷大塚町、令和島などにお住まいの方には出張買取致します。
銀座古美術「すみのあと」では書道具の買取りを強化しております。
またご自宅の整理や生前整理・終活、コレクションの処分・整理・断捨離、またはご遺品の整理、そして解体に伴う倉庫や納戸・納屋・蔵の整理も承っておりますのでお気軽にご相談下さい。LINEなどweb査定も無料で行っておりますのでご遠慮なくお問い合わせください。
また錦絵、浮世絵、骨董品、掛け軸、香道具、中国書画・仏教美術・工芸品、戦前絵葉書、瓢箪、朝鮮、韓国美術、古写真、煎茶道具、植木鉢(盆栽鉢)、版画、絵画など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。
業界実績40年の確かな目利きで、お客様の大切なお品物を査定させていただいています。
お品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけていますので、安心してください。
もちろん、ご納得頂けない場合は、売らなくても大丈夫です。
品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。
全国どこでも無料で出張買取をおこなっていますので、まずはお問い合わせください。
お電話にてヒアリングさせていただいた後、訪問日時を調整させていただきます。
訪問当日は専門スタッフが丁寧に査定させていただき、金額にご納得いただけましたら、その場で現金でお支払いいたします。
また、出張買取以外にも、店頭買取はもちろん、宅配買取も受け付けています。
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