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店主からのコメント
平素よりお世話になっております。銀座で創業40年古美術すみのあとです。
東京都品川区より備前焼の急須の買取のご案内です。
画像の急須は備前焼になります。
日本の伝統工芸の中でも、古来より茶器や食器として親しまれてきた「備前焼(びぜんやき)」は、素朴でありながら奥深い味わいを持つ陶器として知られております。特に備前焼の急須は、その独特な風合いや使い込むほどに増す味わい、そして機能性の高さから、茶道具や日常の茶器として多くの方々に愛用されております。
備前焼の急須の魅力を歴史的背景、技法、デザイン、機能性、そして使用者が感じる風合いの変化など、さまざまな観点から詳しくご紹介させていただきます。
備前焼は、岡山県備前市を中心に発展した日本六古窯(越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前)の一つで、平安時代末期から生産が続いている非常に長い歴史を持つ焼き物でございます。釉薬を使わず、素地のまま高温で焼成する「焼き締め」という技法を用いることにより、自然な色味や質感が特徴となっております。
中世には茶道の発展とともに茶陶としての地位を確立し、江戸時代には民窯としても広く普及いたしました。その力強く無骨な佇まいと、自然釉や窯変による美しさから、現代においても多くの陶芸家や愛好家に支持されております。
釉薬を使わない備前焼は、薪窯で長時間焼成されることで、窯の中で灰が自然に降りかかり、それがガラス化することで独自の模様が生まれます。これを「自然釉」といい、「胡麻(ごま)」「緋襷(ひだすき)」「牡丹餅(ぼたもち)」などと称される多彩な窯変(ようへん)も魅力のひとつでございます。
このような模様はひとつとして同じものがなく、それぞれの器に個性が宿ります。備前焼の急須もまた、こうした「唯一無二」の魅力を湛えており、使い手にとって特別な存在となります。
備前焼の急須は、轆轤(ろくろ)や手捻りといった伝統技法で形作られます。厚みを持たせつつも軽やかに仕上げられた本体は、しっかりとした手取り感を持ち、日常使いにおいても手になじむ安心感がございます。
蓋の合い口や注ぎ口、持ち手のバランスにも職人の高い技術が求められ、実用性と美しさを兼ね備えた造形となっております。茶漉し部分には、備前焼ならではの焼き締め素材が生かされており、金属や樹脂の茶漉しと比べてお茶の風味を損なわない点も評価されております。
備前焼の急須は、通常10日から14日間にわたって登り窯で焼成されます。この長期間の焼成により、土の中の鉄分が酸化・還元反応を起こし、さまざまな色調や模様が生まれます。珍しい色調の備前焼の急須は高価買取が望めます。
たとえば、藁を巻いて焼成されたものは「緋襷」と呼ばれる赤褐色の線が現れ、胡麻模様と呼ばれる灰の自然釉は、黄土色や焦げ茶の斑点模様を形成いたします。急須という比較的小さな器でも、このような自然美が濃密に現れる点は、備前焼ならではの魅力でありそういった急須は買取対象となります。
備前焼は多孔質の陶器であり、微細な気孔を通じてお茶の渋みや苦味を和らげ、まろやかで深みのある味わいに変えてくれる効果があるとされております。特に、煎茶や玉露のような繊細な茶葉を使用する際には、この「味の変化」を実感される方が多くいらっしゃいます。
また、金属や釉薬を用いないため、素材そのものが茶葉に影響を与えることなく、純粋なお茶の香りと味を楽しむことができる点も、高く評価されております。
備前焼の急須は厚手であるため、保温性に優れており、注がれたお茶の温度が急激に下がることを防ぎます。また、吸水性を持つため、水分を適度に調整し、急須内部の湿度が保たれることで、茶葉の香りが引き立つという効果もございます。
使えば使うほど、茶渋が浸透し、急須の内部や外観に深みが増してまいります。この経年変化もまた、備前焼急須の大きな魅力の一つでありそういった急須は買取対象となります。
備前焼の美しさは、飾り立てられた豪華さではなく、素朴で落ち着いた「侘び寂び」の美学に通じております。急須の表面には、釉薬に頼らない素地本来の土の質感がそのまま現れ、自然な凹凸や色ムラが器に生命を与えます。
これは、使い手に「自然との共存」や「時の流れへの感謝」といった日本独自の精神文化を想起させるものであり、茶道や日常の一服において心を静め、和の精神を体感させてくれるのでございます。
備前焼の急須は、同じ型でも焼成によって表情がすべて異なり、まったく同じものは存在いたしません。この唯一無二性は、工業製品にはない個性と温かみを持っており、長年使ううちに「自分だけの道具」としての親しみが生まれます。
さらに、備前焼作家の手による作品は、それ自体が美術工芸品としての価値を持ち、茶席においても話題を呼ぶ品格がございます。実用と鑑賞を兼ね備えた器として、広く評価されております。
備前焼の急須を選ぶ際は、以下のようなポイントを意識されるとよろしいでしょう。
蓋の収まりが良いか:茶葉の抽出時に温度が安定します。
持ち手のバランス:持ちやすさと注ぎやすさが重要です。
茶漉しの作り:穴の数や大きさが丁寧に加工されているかを確認します。
全体の重さと安定感:見た目に加えて使い勝手も大切です。
焼きの表情(窯変):好みの模様や色味を楽しむ視点も大切です。
備前焼は吸水性が高いため、使用後はしっかりと乾燥させることが大切です。湿ったまま保管いたしますと、カビや臭いの原因となる場合がございます。また、急激な温度変化にも弱いため、熱湯を注ぐ際はあらかじめ温めておくとひび割れを防げます。
使い込むことで表面に艶が生まれ、色味も深く変化してまいります。この「育てる器」としての楽しみも、備前焼急須ならではの魅力でございます
備前焼の急須は、ただお茶を淹れる道具としての役割にとどまらず、日本文化が育んできた美意識と精神性、そして職人の技と自然との対話が凝縮された存在でございます。使う人の手に馴染み、時を重ねるごとに味わいを増していくその姿は、現代においてもなお多くの人々を魅了し続けております。
もし皆様が日常において「ひとときの安らぎ」や「美のある生活」を求められるのであれば、ぜひ一度、備前焼の急須を手に取ってみてはいかがでしょうか。そこには、心を豊かにする不思議な力が宿っていることでしょう。
この度は貴重な急須を買取させていただき有難うございました。
東京都品川区では荏原、大井、大崎、勝島、上大崎、北品川、小山、小山台、戸越、中延、西大井、西五反田、西品川、西中延、旗の台、東五反田、東中延、東八潮、平塚、広町、二葉、南大井、南品川、八潮、豊町などにお住まいの方には出張買取致します。
銀座古美術「すみのあと」では急須の買取りを強化しております。
またご自宅の整理や生前整理・終活、コレクションの処分・整理・断捨離、またはご遺品の整理、そして解体に伴う倉庫や納戸・納屋・蔵の整理も承っておりますのでお気軽にご相談下さい。LINEなどweb査定も無料で行っておりますのでご遠慮なくお問い合わせください。
また骨董品、掛け軸、錦絵、浮世絵、中国書画、仏教美術、工芸品、戦前絵葉書、瓢箪、煎茶道具など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。
業界実績40年の確かな目利きで、お客様の大切なお品物を査定させていただいています。
お品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけていますので、安心してください。
もちろん、ご納得頂けない場合は、売らなくても大丈夫です。
品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。
今回は東京都品川区での買取となりましたが、全国どこでも無料で出張買取をおこなっていますので、まずはお問い合わせください。
お電話にてヒアリングさせていただいた後、訪問日時を調整させていただきます。
訪問当日は専門スタッフが丁寧に査定させていただき、金額にご納得いただけましたら、その場で現金でお支払いいたします。
また、出張買取以外にも、店頭買取はもちろん、宅配買取も受け付けています。
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