買取実績
2025.04.30
  • 急須
  • 大田区

急須の買取/大田区/常滑焼

買取品目
急須
住 所
大田区
買取方法
出張買取
店主からのコメント

店主からのコメント

平素よりお世話になっております。銀座で創業40年古美術すみのあとです。

東京都大田区より常滑焼の急須の買取のご案内です。

画像の急須は常滑焼になります。

 

日本には多くの伝統陶磁器が存在しておりますが、その中でも愛知県常滑市で作られる「常滑焼(とこなめやき)」は、長い歴史と高い実用性を兼ね備えた焼き物として知られております。特に「急須」の製造においては、全国的にも名高く、多くの愛好家から高い評価を受けております。常滑焼の急須は、単なる茶器としての機能を超え、使い込むほどに味わいが深まる工芸品として、日本茶文化の中で重要な役割を果たしてまいりました。

本稿では、常滑焼の急須の特徴、歴史、製法、著名な作家、現代における評価や人気の理由などを詳しく解説し、その魅力について探ってまいります。

常滑焼は、「日本六古窯(にほんろっこよう)」のひとつとして数えられております。これは中世以来、連綿とやきものの生産が続いている六つの窯場(瀬戸、常滑、信楽、丹波、備前、越前)を指し、日本の陶磁器史において極めて重要な地域となっております。六古窯の急須は買取対象となります。

常滑焼の起源は平安時代末期から鎌倉時代に遡り、愛知県知多半島を中心とする地域で発展しました。初期の常滑焼は、大型の壺や甕などを中心に生産され、貯蔵や運搬のための実用品として用いられておりました。赤褐色の焼締め陶器で、釉薬を用いず高温で焼き締める製法が特徴です。

江戸時代になると日用品としての茶器や食器の生産が盛んになり、さらに明治時代に入ると常滑焼の技術革新が進み、陶器の急須が本格的に製造されるようになりました。とりわけ赤土を使用した急須は、その色合いと味わい深さから全国的に人気を集めるようになります。

常滑焼の急須には、他産地の急須には見られない以下のような特徴がございます。

常滑焼の急須には、「朱泥(しゅでい)」と呼ばれる赤土が多く用いられます。これは鉄分を多く含んだ粘土で、高温で焼くことによって独特の赤褐色となり、しっとりとした質感と深い味わいを持ちます。朱泥は水分をよく吸収し、お茶の成分から渋みや雑味を和らげる効果があるとも言われております。

常滑焼の急須は、一般的に釉薬を用いずに焼き締める手法で作られております。そのため、陶土の風合いがそのまま残り、使うごとに味わいが深まるという魅力がございます。また、長年使い込むことで、光沢が生まれ、自分だけの急須に育てる楽しみもあります。

現代の常滑焼急須には、注ぎ口の内側に非常に細かい網目状のフィルター(セラメッシュ)が取り付けられているものもあります。これは常滑焼の職人が独自に開発したもので、金属の茶こしを使わずに、自然な風味で茶葉を漉すことができる優れた仕組みです。

常滑焼の急須は、日常使いを前提とした実用性重視の形状をしております。たとえば、横手型と呼ばれる取っ手のデザインは、少ない動作でお茶を注ぐことができ、手の小さい方でも扱いやすい点が魅力です。また、蓋と本体の密閉度も高く、蒸らし時間を安定させる工夫がなされています。

常滑には多くの著名な急須作家がおり、工芸美術的な観点からも高い評価を受けております。以下に代表的な作家・窯元を紹介いたします。

「常滑焼の人間国宝」と称される名匠・三代山田常山は、常滑焼朱泥急須の第一人者です。平成10年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、朱泥細工急須の技法を芸術の域にまで高めました。その作品は、造形美と実用性を兼ね備え、多くの美術館にも収蔵されています。

彦坂栄次は現代常滑焼の重鎮のひとりであり、伝統技術に独自の感性を加えた創作で注目されています。朱泥や焼締の技法を用いた作品には深い土味と造形美があり、多くの急須愛好家から支持されています。作家作品の急須も買取対象となります。

久松製陶所や山源陶苑などの窯元は大量生産に対応しながらも品質を落とさず、実用性と価格のバランスを保っている窯元も多く存在します。家庭用や業務用として広く利用されており、伝統と現代生活の橋渡しをしています。

 常滑焼急須の魅力と評価は お茶本来の味を引き出すことにあり常滑焼急須は、鉄分を多く含んだ朱泥が、茶の渋みをまろやかにする効果を持つとされており、特に煎茶や玉露を美味しく淹れることができます。実際に、茶道具専門店や茶匠たちの間でも高く評価されております。また釉薬を使わずに焼かれた常滑焼の急須は、使い込むことで表面に艶が生まれ、色味が深くなります。この「経年変化」を楽しむことができる点は、陶器としての大きな魅力です。毎日のように使うことで、茶渋が自然な模様となって急須を育てていく感覚は、愛着を生み出します。

美と実用性の両立もあり常滑焼急須は、単なる日用品ではなく、手仕事ならではの美を備えた工芸品としても高く評価されています。手作業による成形や彫り模様など、作品ごとに異なる個性があり、収集の対象としても人気があります。

現代の常滑焼と急須の展望として現在の常滑焼は、伝統的な急須作りを継承しながらも、若手作家による新しい感性を取り入れた作品も増えてきております。モダンなデザインや海外市場への対応など、多様化が進んでおります。

また、国内外での「日本茶ブーム」により、日本の茶文化への関心が高まりつつある中、常滑焼の急須も再注目されています。特にミニマルなデザインや機能美が評価され、欧米のティーラバーの間でも愛用される例が増えています。

常滑焼の急須は、千年を超える伝統の中で磨かれてきた技術と、美意識、そして実用性が結晶した、日本を代表する工芸品です。日々の暮らしの中で使うことで、単なる道具以上の価値を感じさせてくれる存在であり、日本茶をより深く味わうための最高のパートナーと言えるでしょう。その美しさ、使いやすさ、そして育てる楽しさを、多くの方に知っていただきたいと思います。常滑焼の急須は、日本の文化を手のひらで感じることのできる、素晴らしい伝統の証です。

このたびは貴重な急須を買取させていただき有難うございました。

東京都大田区は池上、石川町、鵜木、大森北、大森中、大森西、大森東、大森本町、大森南、蒲田、蒲田本町、上池台、北糀谷、北千束、北馬込、北嶺町、久が原、京浜島、山王、下丸子、昭和島、新蒲田、城南島、多摩川、千鳥、中央、田園調布、田園調布本町、田園調布南、東海、仲池上、中馬込、仲六郷、西蒲田、西糀谷、西馬込、西嶺町、西六郷、萩中、羽田、羽田旭町、羽田空港、東蒲田、東糀谷、東馬込、東嶺町、東矢口、東雪谷、東六郷、平和島、平和の森公園、本羽田、南蒲田、南久が原、南千束、南馬込、南雪谷、南六郷、矢口、雪谷大塚町、令和島などにお住まいの方には出張買取致します。 

 

銀座古美術「すみのあと」では急須の買取りを強化しております。

またご自宅の整理や生前整理・終活、コレクションの処分・整理・断捨離、またはご遺品の整理、そして解体に伴う倉庫や納戸・納屋・蔵の整理も承っておりますのでお気軽にご相談下さい。LINEなどweb査定も無料で行っておりますのでご遠慮なくお問い合わせください。

また錦絵、浮世絵、骨董品、掛け軸、香道具、中国書画・仏教美術・工芸品、戦前絵葉書、瓢箪、朝鮮、韓国美術、古写真、煎茶道具、植木鉢(盆栽鉢)、版画、絵画など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。

業界実績40年の確かな目利きで、お客様の大切なお品物を査定させていただいています。

お品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけていますので、安心してください。

もちろん、ご納得頂けない場合は、売らなくても大丈夫です。

品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。

全国どこでも無料で出張買取をおこなっていますので、まずはお問い合わせください。

お電話にてヒアリングさせていただいた後、訪問日時を調整させていただきます。

訪問当日は専門スタッフが丁寧に査定させていただき、金額にご納得いただけましたら、その場で現金でお支払いいたします。

また、出張買取以外にも、店頭買取はもちろん、宅配買取も受け付けています。

宅配される前に必ずお電話にて、宅配買取をご希望の旨をお伝えください。

創業1985年!買い取り専門「銀座 古美術 すみのあと」はこちらです


骨董買取専門店 中国美術・中国書画の査定買取

東京美術倶楽部(桃李会 集芳会 桃椀会 所属)

■電話

0120-410-314

■住所

【銀座本店】〒104-0061 東京都中央区銀座1-5-7 アネックス2福神ビル6F

【京都営業所】〒612-0033 京都市伏見区深草寺内町861-6 ※京都営業所は出張買取のみとなります。

【長野営業所】〒398-0003  長野県大町市社6886-2 ※長野営業所は出張買取のみとなります。

■営業時間

9時~20時(電話受付のみ。店舗営業時間は異なります)

■定休日

水曜・木曜
※店頭買取(11時~16時)は毎月 第1・2日曜日のみ受付ております