買取実績
2022.02.11
  • 急須
  • 文京区

急須の買取/文京区

買取品目
急須
住 所
文京区
買取方法
出張買取
店主からのコメント

店主からのコメント

平素よりお世話になっております。銀座で創業40年古美術すみのあとです。

東京都文京区より常滑焼の急須の買取のご案内です。

急須は煎茶道具や茶道具としても使用され買取対象となる場合があります。

 

煎茶道具の中でも、急須は非常に重要な役割を果たしております。急須は茶葉に湯を注いで煎じるための道具であり、煎茶を点てる過程において、その機能性と美しさが一体となることで、お茶の味わいのみならず、視覚的な楽しみや手触りなど、五感すべてに訴えかける存在となっております。

本稿では、煎茶道具としての急須の基本的な構造と歴史、産地ごとの特徴、使用上のポイント、そして鑑賞の対象としての魅力について丁寧にご紹介いたします。

急須は、以下の主要な部分で構成されております。

  1. 胴体(どうたい)
     茶葉とお湯を入れる本体部分です。形状や大きさは様々であり、容量も使用する人数に応じて異なります。

  2. 蓋(ふた)
     熱の逃げを防ぎ、内部の茶葉を均一に蒸らす役割があります。蓋の合わせ目がきっちりとしているものは、職人の技術の高さを示します。

  3. 注ぎ口(つの)
     お茶を注ぐための部分で、液だれが少ないものほど高品質とされます。

  4. 持ち手(把手・はしゅ)
     横手、後手、上手といった形がありますが、煎茶道具においては後手(こうで)型がよく使われます。

  5. 茶漉し(ちゃこし)
     内側にある細かな穴や、金属製の漉し器がついているものがあり、茶葉が注ぐ際に出てこないように工夫されています。

煎茶道では、茶葉の旨味や香りを丁寧に引き出すことが何より重視されます。そのため、急須は単なる道具としてではなく、茶の味を左右する大切な要素とされております。

たとえば、陶器製の急須は保温性が高く、じっくりと茶葉を抽出するのに適しており、磁器製の急須は香りを繊細に引き立てる性質があるとされております。素材の選定一つとっても、煎茶道においては深いこだわりが存在いたします。煎茶道具で使用される急須は買取対象となる場合があります。

また、急須の持ち方や注ぎ方も煎茶道の作法の一環として重視されており、急須の姿勢や動きは、礼法の美しさとも密接に結びついております。

日本各地には急須の名産地がございますが、とりわけ煎茶道で用いられるものとして評価の高いものを以下にご紹介いたします。

1. 常滑焼(とこなめやき)|愛知県常滑市

常滑焼の急須は鉄分を多く含む赤土で作られており、お茶の渋みを和らげ、まろやかな味わいを引き出すとされています。微細な穴のある陶製の茶漉しが一体となっているものが多く、職人技が光る逸品が多数存在いたします。特に作家作品の急須は買取対象となる場合があります。

2. 萩焼(はぎやき)|山口県萩市

柔らかい風合いと白っぽい釉薬が特徴で、使うほどに「萩の七化け」と呼ばれる味わい深い変化を見せます。吸水性が高く、熱をやさしく伝えるため、繊細な煎茶に適しています。

3. 備前焼(びぜんやき)|岡山県備前市

釉薬を使わず、焼き締めによって作られる備前焼の急須は、無骨でありながらも温かみのある趣があり、煎茶の香味を引き立てる効果があるといわれます。吸着性が高いため、お茶の味がどんどん馴染んでまいります。

4. 京焼・清水焼(きょうやき・きよみずやき)|京都府

上品で華やかな絵付けや造形が魅力で、煎茶道の格式ある席にふさわしい美的価値の高い急須が多く見られます。

急須をよりよく活用するためには、いくつかの大切なポイントがございます。

  1. 使用前の湯通し
     急須を温めておくことで、茶葉の抽出が安定し、香りを損なわずに済みます。

  2. 適切な湯温の調整
     煎茶は一般的に70〜80度程度の湯で淹れるのが良いとされております。高温すぎると渋味が強く出てしまいます。

  3. 注ぎ切ること
     1煎目を注いだ後に急須に湯が残っていると、次の煎が雑味を伴ってしまいます。最後の一滴まで丁寧に注ぐことが大切です。

  4. お手入れ
     使用後はしっかりと湯で洗い、茶渋や匂いが残らないようにし、乾燥させてから保管することが望ましいです。

煎茶道具の中で、急須は芸術品としても評価されることがございます。名工による作品は、一つ一つが手作りであり、同じ形・色合いのものは存在しません。表面の焼き肌、蓋と本体の精密な合わせ、注ぎ口からの水切れ、すべてにおいて高い精度が求められます。特に人間国宝が制作した急須は高価買取が望めます。

特に、江戸時代や明治時代に作られた古急須には歴史的な価値があるものも多く、美術館や茶道具展などでも展示されることがございます。現在でも名工と呼ばれる陶工が各地で活動しており、現代の煎茶道を支えております。

また、煎茶道の世界では急須を単なる道具としてではなく、心を込めて扱う「主役」の一つとして捉える文化がございます。茶器とともに歩む時間こそが、茶人の精神性を高める修養の場ともなっているのです。

煎茶道具の中でも急須は、茶の味わいを決定づけると同時に、茶席の美意識を体現する大切な存在でございます。素材、形状、製法、そして職人の技が融合することで、一つの急須に込められた価値は計り知れません。

美味しい煎茶を点てるための道具として、また美の対象としても、急須は今後も多くの人々に愛され続けていくことでしょう。皆様もぜひ、煎茶道の心とともに、急須の奥深い世界に触れてみてはいかがでしょうか。

この度は貴重な急須を買取させていただき有難うございました。

東京都文京区では大塚、音羽、春日、小石川、後楽、小日向、水道、関口、千石、千駄木、西片、根津、白山、本駒込、本郷、向丘、目白台、弥生、湯島などにお住まいの方には出張買取致します。

 

銀座古美術「すみのあと」では急須の買取りを強化しております。

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お品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけていますので、安心してください。

もちろん、ご納得頂けない場合は、売らなくても大丈夫です。

品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。

今回は東京都文京区での買取となりましたが、全国どこでも無料で出張買取をおこなっていますので、まずはお問い合わせください。

お電話にてヒアリングさせていただいた後、訪問日時を調整させていただきます。

訪問当日は専門スタッフが丁寧に査定させていただき、金額にご納得いただけましたら、その場で現金でお支払いいたします。

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