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店主からのコメント
平素よりお世話になっております。銀座で創業40年古美術すみのあとです。
東京都大田区より亀文堂の鉄瓶のの買取のご案内です。
画像の鉄瓶は亀文堂にになります。
鉄瓶とは、鉄を素材として作られる湯沸かし用の道具であり、茶道や日常の湯沸かしに用いられる実用品であると同時に、美術工芸品としても高く評価されております。その中でも、「亀文堂(きぶんどう)」という名は、明治から大正にかけての金工界において特に際立った存在感を示し、多くの茶人や美術収集家から絶大な信頼と人気を集めてまいりました。
亀文堂は、江戸時代末期から明治初期にかけて近江国(現在の滋賀県長浜市木之本町)にて創業されました。創業者は**波多野正平(はたの しょうへい)**で、号を「亀文」と称し、自らの堂号を「亀文堂」としました。明治時代初期に隆盛を迎え、その後、弟子や関係者による分家・系譜の広がりを見せながら、日本を代表する鉄瓶鋳造所のひとつとして確固たる地位を築き上げました。
特に明治時代は、廃藩置県によって武家需要が減少する一方で、富裕層や新興階級による工芸品への関心が高まり、さらには万国博覧会などでの海外輸出も視野に入れた「輸出美術品」の製作が盛んになった時期でもあります。亀文堂はこのような時代の潮流を見事にとらえ、国内外で高い評価を得ました。そのため海外の鉄瓶ファンも多く高価買取が望めます。
亀文堂の鉄瓶は、鋳型による成形技術が極めて高精度であり、細密な意匠表現に特徴がございます。たとえば、蓋や胴体に施される「松竹梅」「菊唐草」「龍文」「人物文」などの意匠は、緻密な鋳型彫刻によって細やかに表現され、立体的な陰影と共に鉄の重厚感を生かした仕上がりとなっております。
また、胴体表面には「鋳肌(いはだ)」と呼ばれる鉄特有のテクスチャーが美しく残されており、これが作品全体に奥行きと古雅な趣を加えております。
亀文堂の鉄瓶には、鉄のみならず、銀・銅・真鍮などの合金部品も巧みに組み合わせて用いられます。特に摘み(つまみ)や蓋の装飾に用いられる銀細工は、彫金技術の粋を集めた繊細な意匠であり、鉄の質感と貴金属の輝きの対比が美術的魅力をさらに引き立てます。そういった象嵌されている鉄瓶は高価買取が望めます。
亀文堂の鉄瓶には、ただ装飾的な文様だけではなく、詩文や漢詩、さらには絵画的構図を取り入れた作品も多く見られます。たとえば、胴部に篆書体や草書体の銘文を鋳込む技術は、書芸と金工の融合ともいえる芸術性を持ち、特に文人趣味を好む茶人や文化人に愛されてきました。
意匠には、日本人の美意識の根底にある「自然観」や「季節感」が色濃く反映されております。春の桜、秋の紅葉、冬の雪景、夏の蛍といった四季の移ろいを写し取るような図柄は、ただの実用品ではなく、一種の風景画や詩情あふれるオブジェとしての価値を備えております。
亀文堂は工房としての名称であり、その中には複数の名工が存在いたしました。特に以下の作家たちは、亀文堂の名を冠しながら個性豊かな鉄瓶を生み出しました。
4-1.波多野正平(初代亀文)
亀文堂の創始者であり、彫金技術・鋳造技術ともに卓越していた人物です。彼の作品は端正で力強く、また中国趣味を取り入れた意匠が多く見られます。
4-2.波多野正平(二代・三代)
代替わりした後も「正平」の名は継承され、その作風はやや柔らかみを増し、より装飾的な要素が強くなりました。特に明治後期から大正にかけては、美術工芸品としての要素が前面に出てきます。
よく知られているのが、龍文堂(りゅうぶんどう)との関係です。龍文堂は京都を拠点に活動した鉄瓶の名門であり、技術や人材の交流が盛んであったといわれています。両者の鉄瓶は作風が似ていることも多く、同時代を代表する金工工房として並び称されており龍文堂の鉄瓶も買取対象となります。
亀文堂の鉄瓶は現在でも高く評価されており、真贋が明らかで保存状態が良好なものであれば、数十万円から数百万円に達することも珍しくありません。特に初代・二代の作品で、署名入りのものや箱書き(共箱)付きのものはコレクター垂涎の的となっております。
鉄瓶は茶道において湯を沸かすために用いられますが、亀文堂の作品はその実用性だけでなく、美術的価値からも重宝されており、茶人によって愛用され続けています。特に炭火での湯沸かしに適した形状と蓋の気密性など、機能面でも秀逸でございます。
亀文堂の鉄瓶は、一点ごとに異なる意匠・大きさ・重量・鋳肌・銘文などが存在し、それぞれに異なる魅力がございます。そのため、コレクターの中には「同じ作者の違う作品」を収集することを楽しみにする方も多くいらっしゃいます。
鉄瓶は、使用を重ねるごとに内部に湯垢が付き、水がまろやかになるといわれており、また外観も経年によって味わいが増していきます。この「育てる楽しみ」もまた、亀文堂の鉄瓶の大きな魅力でございます。そのため育ち切った鉄瓶も買取対象となります。
亀文堂の鉄瓶は、その卓越した鋳造技術、芸術性、そして日本文化への深い理解と美意識によって、時代を超えて人々の心を魅了し続けております。明治・大正という近代の幕開けの中で、日本の伝統美術の粋を集めた亀文堂の鉄瓶は、単なる茶道具ではなく、まさに「使う美術品」として位置づけられるべき存在です。
現在でも多くの作品が国内外のコレクター市場に流通しており、その価値はむしろ時代を経るごとに高まっております。もし亀文堂の鉄瓶に出会う機会がございましたら、ぜひその細部に宿る職人の魂と、日本文化の奥深さに思いを馳せていただければと存じます。
このたびは貴重な鉄瓶を買取させていただき有難うございました。
東京都杉並区は阿佐谷北、阿佐ヶ谷南、天沼、井草、和泉、今川、梅里、永福、大宮、荻窪、上井草、上荻、上高井戸、久我山、高円寺北、高円寺南、清水、下井草、下高井戸、松庵、善福寺、高井戸西、高井戸東、成田西、成田東、西荻南、浜田山、方南、堀之内、本天沼、松の木、南荻窪、宮前、桃井、和田などにお住まいの方には出張買取致します。
銀座古美術「すみのあと」では鉄瓶の買取りを強化しております。
またご自宅の整理や生前整理・終活、コレクションの処分・整理・断捨離、またはご遺品の整理、そして解体に伴う倉庫や納戸・納屋・蔵の整理も承っておりますのでお気軽にご相談下さい。LINEなどweb査定も無料で行っておりますのでご遠慮なくお問い合わせください。
また骨董品、掛け軸、錦絵、浮世絵、中国書画、仏教美術、工芸品、戦前絵葉書、瓢箪、煎茶道具など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。
業界実績40年の確かな目利きで、お客様の大切なお品物を査定させていただいています。
お品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけていますので、安心してください。
もちろん、ご納得頂けない場合は、売らなくても大丈夫です。
品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。
今回は東京都品川区での買取となりましたが、全国どこでも無料で出張買取をおこなっていますので、まずはお問い合わせください。
お電話にてヒアリングさせていただいた後、訪問日時を調整させていただきます。
訪問当日は専門スタッフが丁寧に査定させていただき、金額にご納得いただけましたら、その場で現金でお支払いいたします。
また、出張買取以外にも、店頭買取はもちろん、宅配買取も受け付けています。
宅配される前に必ずお電話にて、宅配買取をご希望の旨をお伝えください。
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