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  • 錦絵の買取り/浮世絵/神奈川県横浜市/赤穂浪士/義士夜討之図
2023.03.09
  • 浮世絵・錦絵
  • 神奈川県横浜市

錦絵の買取り/浮世絵/神奈川県横浜市/赤穂浪士/義士夜討之図

買取金額

16,000円(税込)

買取品目
浮世絵・錦絵
住 所
神奈川県横浜市
買取方法
出張買取
店主からのコメント

店主からのコメント

いつもお世話になっております。中央区銀座で創業40年!古美術すみのあとです。

神奈川県横浜市より錦絵(浮世絵)の買取りのご案内です。横浜市は文化的魅力に溢れ、歴史、建築、芸術、伝統工芸、そして国際的な影響を受けた独自の文化が挙げられる地域です。. 歴史と異文化交流があり横浜は1859年の開港以来、日本の国際交流の玄関口として発展してきました。そのため、和と洋が融合した文化が多く見られ、横浜中華街は日本最大の中華街で、本格的な中国料理や伝統的なイベント(春節祭など)が楽しめます。山手西洋館は外国人居留地だった山手エリアには、明治・大正時代の洋館が保存されており、異国情緒あふれる雰囲気を楽しめます。横浜赤レンガ倉庫は明治時代のレンガ造りの倉庫が改装され、文化イベントやアート展示の場として活用されています。また伝統工芸と職人文化も際立ち横浜捺染(なっせん)などに見られますが横浜は古くから染色技術が発達しており、横浜スカーフなどの美しい捺染製品が作られています。骨董品として横浜焼があり明治時代に西洋陶器の技術を取り入れて発展した陶磁器で、美しい絵付けが特徴です。そういった文化度の高い横浜市からは錦絵や骨董品の買取り、査定も多く当社もよく呼んでいただける地域でもあります。

今回買取させていただいた錦絵は月岡芳年の「義士夜討之図」です。月岡芳年(1839-1892)は幕末から明治時代にかけて活躍した浮世絵師で、特に武者絵や歴史画、血みどろ絵(無惨絵)などで名を馳せました。特に後期の錦絵は高価買取が望めます。「義士夜討之図(ぎしようちのず)」は、彼の代表的な武者絵の一つであり、忠臣蔵(赤穂事件)を題材にしています。「義士夜討之図」は、江戸時代に実際に起きた赤穂事件(1701-1703)を描いた作品です。赤穂事件とは、赤穂藩主・浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が江戸城で吉良上野介(きらこうずけのすけ)に刃傷沙汰を起こし、即日切腹させられた事件に端を発します。その後、浅野の家臣47名(赤穂浪士)が主君の仇討ちを決意し、1702年12月14日(旧暦)に吉良邸を襲撃し、吉良を討ち取ったことで知られています。この事件は江戸時代から芝居や浄瑠璃、小説の題材として人気を博し、後に「忠臣蔵」として広く知られるようになりました。明治時代になると、ナショナリズムの高まりとともに武士道精神を象徴する物語として再評価され、芳年を含む多くの浮世絵師がこの題材を扱いました。本作は、赤穂浪士たちが吉良邸に討ち入る場面を描いた三枚続き(三連画)の大判錦絵です。芳年はこの作品で、劇的な構図と精緻な描写により、忠臣蔵のクライマックスを見事に表現しました。今回買取させていただいた錦絵は2枚ですが人気のある図で買取市場でも散見されます。

三枚続きの構成としては左図:屋敷の門を破って侵入する義士たち中央図:激しい戦闘が繰り広げられる庭右図:義士たちが吉良邸の奥へ進んでいく様子があり、三枚の画面を通して時間の流れと空間の奥行きを表現しています。戦いの躍動感と緊迫感が巧みに伝わる構成です。また芳年の特徴として、武者絵のダイナミズムが挙げられます。本作でも、浪士たちが躍動感あふれる動きで戦っており、斬られた敵の体のねじれや、刀の鋭い軌跡が迫力を増しています。また、吹き飛ぶ屋根瓦や血しぶきなど、細部にまで動きを感じさせる描写が施されています。「義士夜討之図」は夜の戦闘シーンを描いており、芳年は光と影の対比を巧みに利用しています。雪が積もる庭に火光が照り、義士たちの甲冑や刀が輝いている様子がリアルに描かれています。雪の白さと鮮やかな朱色の血がコントラストを生み出し、戦いの凄惨さを強調しています。赤穂浪士の装束(黒の裃)や、吉良方の家臣の鎧の細かい模様まで丁寧に描かれています。特に芳年は細部の描き込みに優れ、武士たちの表情や、吹雪く雪の描写にもこだわりを見せています。

「義士夜討之図」は単なる戦闘シーンではなく、赤穂浪士の武士道精神を伝える作品でもあります。彼らの表情は冷静かつ毅然としており、戦いに臨む決意が感じられます。この作品は、主君の仇討ちという忠義を重んじる精神を象徴しています。明治時代に入ると、西洋文化が流入し、武士道の精神が再評価されました。特に、天皇制の下で「忠義」が求められる風潮が高まり、「忠臣蔵」は国家的な物語として位置付けられるようになります。芳年もまた、そうした時代の空気を反映しながら本作を制作したと考えられます。また芳年は歴史的な事件を題材にしつつ、単なる物語としてではなく、現実的な戦闘の残酷さをも描いています。斬られた者の苦悶の表情、流血、倒れた死体などは、戦いの壮絶さを生々しく伝えています。月岡芳年は初期には残酷絵・血みどろ絵で名を馳せましたが、晩年になるとよりリアルで歴史的な重厚感のある武者絵を多く描くようになりました。「義士夜討之図」はその集大成ともいえる作品であり、彼の武者絵の頂点のひとつに位置付けられます。そのため骨董的値打ちも高く、錦絵としては高価買取が望めます。芳年は単なるエンターテイメントではなく、歴史を忠実に再現することにもこだわりました。本作でも、史実に基づいた装束や武器の描写が見られ、当時の戦いの様相をリアルに伝えています。

「義士夜討之図」は、月岡芳年の武者絵の傑作であり、劇的な構図、緻密な描写、武士道精神の表現が見事に融合した作品です。赤穂浪士の忠義と戦いの迫力をリアルに伝え、見る者に強烈な印象を残します。この作品は単なる忠臣蔵の絵にとどまらず、日本の武士道精神や歴史のドラマを後世に伝える芸術作品としての価値も持っています。現代においても、日本美術の傑作として高く評価されており、芳年の画業の中でも特に重要な作品の一つといえるでしょう。このたびは貴重な錦絵を買取させていただき有難うございました。

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銀座古美術「すみのあと」では錦絵、浮世絵、版画の買取りを強化しております。

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銀座古美術すみのあとでは、今回の錦絵ような浮世絵のほか、骨董品、掛け軸、中国書画、仏教美術、工芸品、戦前絵葉書、古写真、瓢箪など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。

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お品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけていますので、安心してください。

もちろん、ご納得頂けない場合は、売らなくても大丈夫です。

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今回は東京都文京区での買取となりましたが、全国どこでも無料で出張買取をおこなっていますので、まずはお問い合わせください。

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訪問当日は専門スタッフが丁寧に査定させていただき、金額にご納得いただけましたら、その場で現金でお支払いいたします。

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