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  • 錦絵の買取/東京都新宿区/浮世絵/版画/落合芳幾
2024.11.01
  • 浮世絵・錦絵
  • 新宿区

錦絵の買取/東京都新宿区/浮世絵/版画/落合芳幾

買取金額

16,000円(税込)

買取品目
浮世絵・錦絵
住 所
新宿区
買取方法
出張買取
店主からのコメント

店主からのコメント

平素よりお世話になっております。創業40年、銀座すみのあとです。

東京都新宿区より錦絵(浮世絵)の買取のご案内です。

画像の錦絵は落合芳幾による版画です。

落合芳幾(1833年または1834年 – 1904年)は、幕末から明治時代にかけて活躍した浮世絵師です。彼は歌川派の流れを汲み、特に歌川国芳(うたがわ くによし)の門人として知られています。芳幾は国芳の影響を強く受けながらも、独自の写実的な表現や時代の流行を巧みに取り入れ、浮世絵の新たな地平を切り開いた人物の一人です。彼の活動は江戸末期から明治中期に及び、政治的にも社会的にも大きな変革があった時代に対応しながら、新聞錦絵や風俗画、役者絵、歴史画など多彩なジャンルを手がけました。

芳幾の師である歌川国芳は、武者絵や風刺画で名高い人気絵師でした。芳幾はその作風を受け継ぎ、特に武者絵や歴史画において国芳のダイナミズムを踏襲した構図を用いています。ただし、芳幾は弟子の中でもより写実的な描写や細密な背景の描き込みに注力し、師匠とは異なる方向へも進化させています。芳幾は、同時代の浮世絵師月岡芳年(つきおか よしとし)としばしば比較されます。芳年も国芳門下であり、二人は特に「無惨絵(むざんえ)」というジャンルで注目を集めました。無惨絵は、凄惨な事件や処刑、血みどろの場面などを描いた絵で、社会の暗部や人間の情念を浮き彫りにしたものです。芳幾の無惨絵は、写実的かつ劇的な演出を伴い、見る者に強い印象を与えました。代表作として《英名二十八衆句(えいめい にじゅうはっしゅうく)》があり、芳年との合作でもあります。合作の錦絵、浮世絵も内容によっては高価買取が望めます。このようなジャンルの作品は、当時の市民の好奇心やスキャンダル好きに応えるものであり、新聞や瓦版とともに庶民文化に大きく影響を与えました。

明治維新後、浮世絵の市場は大きく変わりつつありました。写真や新聞、石版画といった新技術が台頭する中、芳幾はその時代の変化を鋭敏に感じ取り、新聞錦絵(にしんにしきえ)というジャンルに力を注ぎます。

これは、新聞のように時事事件を題材にしつつも、美しく彩色された浮世絵形式で提供されるというもので、「錦絵新聞」とも呼ばれました。芳幾はその第一人者であり、1870年代から1880年代にかけて非常に多くの作品を発表しました。彼の新聞錦絵は、実際の事件を迅速に取り上げ、視覚的にドラマチックに再構成する力に長けていました。明治の世相や事件、戦争、災害、天覧試合などを視覚化する報道芸術とも言えるもので、近代ジャーナリズムの先駆けとしても高く評価されています。

代表作は『英名二十八衆句』(1867年)があり芳幾と芳年の合作で、幕末に起きた実際の事件を元にした処刑場面などを描いたシリーズ。血の表現や目を覆いたくなるような描写が特徴で、「無惨絵」の代表的作品群とされています。こういった錦絵、版画は高価買取が望めます。

『東京日々新聞錦絵』(1870年代)は当時の新聞で報じられた事件を題材に、錦絵として出版されたシリーズ。実際の報道写真のように、リアルな事件の瞬間や人々の表情を生々しく描いています。『東錦昼夜競』(ひがしにしきちゅうやのきそい)は東京と大阪の美人や風俗を比較して描いた風俗画シリーズ。明治時代の女性の衣装や髪型、流行を詳細に知ることができる資料でもあります。

芳幾の画風は、写実性と劇的な構図の融合が特徴です。特に人体の描写、衣服のしわ、背景の建築や自然などに対する細密な筆致は、彼がいかにリアリズムを追求していたかを物語っています。

また、色使いにおいても明治期の欧化主義の影響が見られ、西洋的な遠近法や陰影法を取り入れた試みも行っています。

明治時代に入ると、浮世絵自体が次第に廃れていく中で、芳幾も徐々に第一線から退いていきます。しかし、彼は最後まで浮世絵という伝統芸術の表現を追求し続け、1904年に死去しました。

晩年は比較的静かに過ごしたようですが、彼の新聞錦絵や無惨絵の影響は、その後の版画や漫画、そして現代のビジュアル表現にも見られる要素を残しました。

落合芳幾は、激動の幕末明治期において、浮世絵というメディアを使って社会と向き合い、人々に情報や感動を与えた表現者です。彼の作品は単なる装飾画ではなく、時代の証言者としての側面を持ち、今なお高く評価されており錦絵、浮世絵は高価買取が望めます。

現代の視点から見ると、彼のリアリズムとドラマ性、そして社会との関係性を探ることは、視覚芸術の持つ可能性を再発見する手がかりにもなります。落合芳幾の作品は、美術史だけでなく、近代ジャーナリズム史やメディア論の文脈でも語られるべき重要な存在です。

このたびは貴重な錦絵を買取させていただき有難うございました。

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