2023.01.27 骨董品 岐阜県美濃市 織部切落四方手鉢(おりべきりおとしよほうてばち)明治時代 高額買取|岐阜県美濃市 買取品目 骨董品 住 所 岐阜県美濃市 買取方法 出張買取 店主からのコメント 明治時代の織部切落四方手鉢(おりべきりおとしよほうてばち)をご紹介します。 今回買取に伺った岐阜県美濃市は岐阜県、中濃地方の中央に位置する市です。 「うだつのあがる町並み」として知られる市街地は1999年5月13日に国の重要伝統的建造物群保存地区として選定され、年間を通じて多くの観光客が訪れています。 1600年に起きた関ヶ原合戦での働きにより、徳川家康からこの地を拝領した、飛騨高山藩主であった金森長近は、長良川畔に小倉山城を築城しました。1606年頃に現在の町割りが完成したといわれています。 また、長近は長良川に上有知湊(こうずちみなと)を開き、経済の発展を目指しました。 金森長近没後の1615年に尾張藩領となりましたが、上有知湊は船運による物資集散の拠点として和紙を中心とした経済活動が進み、商業都市として繁栄しました。 美濃市は大昔から焼き物が盛んで、今回ご紹介する織部(おりべ)以外にも、志野(しの)や瀬戸黒 (せとぐろ)、黄瀬戸(きせと)なども含めて美濃焼(みのやき)と言われています。 今回買取させていただいた織部切落四方手鉢(おりべきりおとしよほうてばち)は明治時代に造られたものです。 織部焼(おりべやき)は、元和年間(1615年-1624年)まで、主に美濃地方で生産された陶器です。 桃山時代の慶長10年(1605年)頃、千利休の弟子であった大名茶人、古田織部(ふるたおりべ)の指導で創始され、岐阜県土岐市付近で始まったといわれています。 古田織部は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将で、千利休とともに茶の湯を大成し、茶器・会席具製作・建築・作庭などにわたって「織部好み」と呼ばれる一大流行を安土桃山時代から江戸時代前期にもたらしました。 織部焼は食器類として普段使いされているだけではなく、茶道具として主に織部流茶道において用いられています。 織部焼の茶器の大きな特徴は、その形と文様です。 他の茶器が整然とした端正な形を好み、抽象を重んじる一方、織部焼は歪んだ形の沓(くつかけ)茶碗や、市松模様や幾何学模様の絵付け、後代には扇子などの形をした食器や香炉など、具象的なものが多いのが特徴です。 織部にもいくつか種類があり、一般的に言われている種類は下記のとおりです。 ・志野織部(しのおりべ) 織部として焼かれたものではなく、志野を作ろうとして窯の様式の変更により次第に織部風になっていったものを志野織部といいます。 ・絵織部(えおりべ) 白土に鉄絵を施して長石釉だけ掛けられたものを絵織部といいます。 銅緑釉が掛けられておらず、鉄絵の文様が強調されたものになっています。 ・青織部(あおおりべ) 部分的に銅緑釉を掛け分けて余白の所に鬼板(褐鉄鉱)などで文様を描いてあるものを青織部といいます。 織部といえば青織部を指すほど、種類も多く大量に作られている代表的な陶器です。 食器類が多く、鉢、向付などには三日月・舟形・扇の形など色々な形のものが見られます。 ・総織部(そうおりべ) 銅緑釉だけが器全体に掛けられたものを総織部といいます。 皿などには、銅緑釉の下に文様を線彫りした物などが多く見られます。 もしお手元に織部の焼き物をお持ちの方は、どの種類の織部なのかどうか確かめてみてくださいね。 今回買取させていただいた織部切落四方手鉢は手付きのお品になっております。 日本の焼き物のなかでも織部焼自体が大変人気が高いのですが、手付きは珍しく、実際に使いやすいため、さらに広く人気のあるお品です。 手付きなことで、使いやすく、茶道具として使用したいという方も多いので「ぜひ買いたい」と手を挙げられる方も多いと思います。 織部の特徴である、抑揚のある歪みがユニークで、見ていても飽きのこないデザインも大変魅力的です。 今回も丁寧に査定させていただき、適正な価格で買取させていただきました。 銀座古美術すみのあとでは、日本の伝統工芸品のほか、中国書画・中国美術など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。 お客様の大切なお品物を業界実績40年の確かな目利きで査定しております。 お売り頂く作品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけています。 無料査定は1点から受け付けております。 品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。 今回は岐阜県美濃市での買取となりましたが、無料で全国どこへでも出張買取に伺いますので、まずは一度ご相談ください。 今回の織部切落四方手鉢のような茶道具の買取も強化しております。 遺品整理などで、お品の価値が分からないという場合などでも、丁寧に査定を行い、適正価格をご提示させていただきますので、ご安心ください。 ご自宅に茶道具が眠っているという方は、古美術すみのあとまで、まずはお気軽にお問い合わせください。 創業1985年!買い取り専門「銀座 古美術 すみのあと」はこちらです ↓ 骨董買取専門店 中国美術・中国書画の査定買取 東京美術倶楽部(桃李会 集芳会 桃椀会 所属) ■電話 0120-410-314 ■住所 【銀座本店】〒104-0061東京都中央区銀座1-5-7 アネックス2福神ビル6F 【京都営業所】〒612-0033京都市伏見区深草寺内町861-6 ※京都営業所は出張買取のみとなります。 ■営業時間 9:00~20:00 ■定休日 水曜・木曜 ※店頭買取は毎月 第1・3日曜日のみ受付ています。(完全予約制)
店主からのコメント
明治時代の織部切落四方手鉢(おりべきりおとしよほうてばち)をご紹介します。
今回買取に伺った岐阜県美濃市は岐阜県、中濃地方の中央に位置する市です。
「うだつのあがる町並み」として知られる市街地は1999年5月13日に国の重要伝統的建造物群保存地区として選定され、年間を通じて多くの観光客が訪れています。
1600年に起きた関ヶ原合戦での働きにより、徳川家康からこの地を拝領した、飛騨高山藩主であった金森長近は、長良川畔に小倉山城を築城しました。1606年頃に現在の町割りが完成したといわれています。
また、長近は長良川に上有知湊(こうずちみなと)を開き、経済の発展を目指しました。
金森長近没後の1615年に尾張藩領となりましたが、上有知湊は船運による物資集散の拠点として和紙を中心とした経済活動が進み、商業都市として繁栄しました。
美濃市は大昔から焼き物が盛んで、今回ご紹介する織部(おりべ)以外にも、志野(しの)や瀬戸黒 (せとぐろ)、黄瀬戸(きせと)なども含めて美濃焼(みのやき)と言われています。
今回買取させていただいた織部切落四方手鉢(おりべきりおとしよほうてばち)は明治時代に造られたものです。
織部焼(おりべやき)は、元和年間(1615年-1624年)まで、主に美濃地方で生産された陶器です。
桃山時代の慶長10年(1605年)頃、千利休の弟子であった大名茶人、古田織部(ふるたおりべ)の指導で創始され、岐阜県土岐市付近で始まったといわれています。
古田織部は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将で、千利休とともに茶の湯を大成し、茶器・会席具製作・建築・作庭などにわたって「織部好み」と呼ばれる一大流行を安土桃山時代から江戸時代前期にもたらしました。
織部焼は食器類として普段使いされているだけではなく、茶道具として主に織部流茶道において用いられています。
織部焼の茶器の大きな特徴は、その形と文様です。
他の茶器が整然とした端正な形を好み、抽象を重んじる一方、織部焼は歪んだ形の沓(くつかけ)茶碗や、市松模様や幾何学模様の絵付け、後代には扇子などの形をした食器や香炉など、具象的なものが多いのが特徴です。
織部にもいくつか種類があり、一般的に言われている種類は下記のとおりです。
・志野織部(しのおりべ)
織部として焼かれたものではなく、志野を作ろうとして窯の様式の変更により次第に織部風になっていったものを志野織部といいます。
・絵織部(えおりべ)
白土に鉄絵を施して長石釉だけ掛けられたものを絵織部といいます。
銅緑釉が掛けられておらず、鉄絵の文様が強調されたものになっています。
・青織部(あおおりべ)
部分的に銅緑釉を掛け分けて余白の所に鬼板(褐鉄鉱)などで文様を描いてあるものを青織部といいます。
織部といえば青織部を指すほど、種類も多く大量に作られている代表的な陶器です。
食器類が多く、鉢、向付などには三日月・舟形・扇の形など色々な形のものが見られます。
・総織部(そうおりべ)
銅緑釉だけが器全体に掛けられたものを総織部といいます。
皿などには、銅緑釉の下に文様を線彫りした物などが多く見られます。
もしお手元に織部の焼き物をお持ちの方は、どの種類の織部なのかどうか確かめてみてくださいね。
今回買取させていただいた織部切落四方手鉢は手付きのお品になっております。
日本の焼き物のなかでも織部焼自体が大変人気が高いのですが、手付きは珍しく、実際に使いやすいため、さらに広く人気のあるお品です。
手付きなことで、使いやすく、茶道具として使用したいという方も多いので「ぜひ買いたい」と手を挙げられる方も多いと思います。
織部の特徴である、抑揚のある歪みがユニークで、見ていても飽きのこないデザインも大変魅力的です。
今回も丁寧に査定させていただき、適正な価格で買取させていただきました。
銀座古美術すみのあとでは、日本の伝統工芸品のほか、中国書画・中国美術など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。
お客様の大切なお品物を業界実績40年の確かな目利きで査定しております。
お売り頂く作品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいており、「すみのあとに相談して良かった!」と言っていただけるようなお取引を心がけています。
無料査定は1点から受け付けております。
品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。
今回は岐阜県美濃市での買取となりましたが、無料で全国どこへでも出張買取に伺いますので、まずは一度ご相談ください。
今回の織部切落四方手鉢のような茶道具の買取も強化しております。
遺品整理などで、お品の価値が分からないという場合などでも、丁寧に査定を行い、適正価格をご提示させていただきますので、ご安心ください。
ご自宅に茶道具が眠っているという方は、古美術すみのあとまで、まずはお気軽にお問い合わせください。
創業1985年!買い取り専門「銀座 古美術 すみのあと」はこちらです
↓
骨董買取専門店 中国美術・中国書画の査定買取
東京美術倶楽部(桃李会 集芳会 桃椀会 所属)
■電話
0120-410-314
■住所
【銀座本店】〒104-0061東京都中央区銀座1-5-7 アネックス2福神ビル6F
【京都営業所】〒612-0033京都市伏見区深草寺内町861-6 ※京都営業所は出張買取のみとなります。
■営業時間
9:00~20:00
■定休日
水曜・木曜
※店頭買取は毎月 第1・3日曜日のみ受付ています。(完全予約制)