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2023.08.08
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高村光雲(たかむらこううん)の買取 木彫 帝室技芸員 明治時代|東京都大田区

買取品目
骨董品
住 所
東京都大田区
買取方法
出張買取
店主からのコメント

店主からのコメント

今回、東京都大田区で買取させていただいたのは、高村光雲(たかむらこううん)作の木彫です。

 

海と川があり、武蔵野台地の先端に位置していることから、古くから多くの人が暮らした土地です。

明治時代に、アメリカの動物学者・モールス博士が発見した「大森貝塚」をはじめとして「多摩川台古墳群」「池上本門寺五重塔」など、多くの史跡が点在しています。

江戸時代は農漁村として栄えた土地で、特に海岸の大森・糀谷・羽田地区では海苔の養殖が盛んに行われていました。

明治時代になると、鉄道が開通し、新橋~横浜間で事業をおこなう人々の交通の拠点となりました。

 

また、区の面積の4分の1もの面積を占める「東京国際空港(羽田空港)」は日本の空の玄関口と呼ばれており、2019年の乗客者数は世界5位と、多くの人が利用しています。

 

そんな東京都大田区で買取させていただいたのは、高村光雲(たかむらこううん)作の木彫です。

 

高村光雲(たかむらこううん)は、明治から大正時代に活躍した著名な仏師、彫刻家です。

「上野の西郷さん」と呼ばれ、現在もなお人々から親しまれる、上野公園の西郷隆盛像や、丸の内の皇居前広場にある、楠木正成像の制作者です(他の作家と共同制作)。

 

高村光雲の主な経歴は以下のとおりです。

 

1852年 江戸で生まれる

1863年 仏師・高村東雲に師事する

1877年 第一回国内勧業博覧会で龍紋賞を受賞

1886年 東京彫工会を設立する

1890年 「帝室技芸員」に任命される

1893年 シカゴ万国博覧会に『老猿』を出品する

1898年 上野公園『西郷隆盛像』の木型制作する

1899年 木彫レリーフ『江口の遊君(遊女)』を制作する

1919年 パリ万国博覧会に『山霊訶護』を出品する

1934年 逝去(満82歳)

 

高村光雲が生まれたのは、ペリーが浦賀に来た黒船来航の前年にあたります。

もともと大工の弟子になる予定でしたが、奉公に出される前日、行きつけだった床屋からの紹介で、仏師の高村東雲(たかむらとううん)の弟子になりました。

そして後に東雲の姉・エツの養子となり、高村姓になります。

 

このころは、絵画や彫刻などをはじめとする芸術は、限られた富裕層のみが楽しむものでした。光雲の生家は貧しかったため、紹介がなければ、彫刻家の道を歩むことはなかったでしょう。

まさに、運命の分かれ道だったといえます。

 

明治維新以後、廃仏毀釈運動の影響があり、仏師は仕事があまりなくなってしまいました。

光雲自身の生活も苦しかったようです。しかし、そのような状況の中でも、光雲は木彫に専念し、積極的に西洋美術を学び、写実主義を取り入れることで衰退しかけていた木彫を復活させ、江戸時代までの木彫技術の伝統を近代につなげる重要な役割を果たしました。

1889年には東京美術大学に勤務し、1890年には「帝室技芸員」に任命されています。

 

「帝室技芸員」とは、戦前の日本で宮内省によって運営されていた、美術家や工芸家の顕彰制度です。

優秀な美術家・工芸家に、帝室からの栄誉を与え保護し、日本美術・工芸の保護奨励を目的に設置された制度です。

帝室技芸員には、年金が支給され、制作を下命されることもあり、技術に関する諮問を受けることなどが定められました。

人格・技量ともにすぐれた者が任命され、皇室の美術・工芸品制作を勅命で行ったり、博物館総長の諮問に応じたり、といった任務が与えられた、栄誉職でした。

 

「帝室技芸員」の作品は、高価買取できる可能性が高いです。また、明治時代に作られた、工芸品は海外でも人気が高く、なかでも、高村光雲の作品は特に人気があります。

高村光雲の作品は、高値が付く可能性が高く、特に晩年の作品は人気があります。

作者本人の箱書きがあることも高価買取のポイントです。

 

今回買取させていただいた作品は、高村光雲の作品の中では、小品といえる大きさです。

しかしながら、人物をモチーフにしたこの作品は、小品ながらも、気品のある佇まいを醸し出しており、高村光雲の力量を伺うことができます。

 

今回も、丁寧に査定させていただき、ご納得いただいたうえで買取させていただきました。

 

銀座古美術すみのあとでは、今回のような日本の美術品のほかにも、中国書画・中国美術・仏教美術・工芸品など、幅広いジャンルの買取をさせていただいております。

業界実績は40年以上!長年の経験と培ってきた確かな目利きで、お客様の大切なお品物を、しっかりと査定させていただきます。

査定させていただいた作品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいております。

 

無料査定は1点から受け付けております。

品物の数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。

今回、東京都大田区での買取でしたが、関東に限らず、全国どこへでも無料で出張買取に伺いますので、ご相談ください。

 

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