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中国の花瓶は売れるの?高く売れる3つのポイント
中国の花瓶は売れるの?高く売れる3つのポイント
中国の花瓶は骨董品愛好家の間でも人気の高いジャンルです。
焼き物(陶磁器)の歴史の深い中国では、古くから、花瓶や壺などが作られており、その独特なデザインや質感は、市場で注目を集めています。
古い中国の花瓶を買取してほしいというお問い合わせを頂くことも多いので、高く売れるポイントをまとめてみました。
中国の焼き物(陶磁器)の種類や歴史とともに解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
中国の焼き物(陶磁器)の歴史
中国の陶磁器の始まりは新石器時代(紀元前7000年ごろ)までさかのぼります。土をこねて形を作って土器を作り、生活用品として使用していました。
その後、中国文明(紀元前5000年~4000年ごろ)が起こり、彩文土器(さいもんどき)が作られるようになります。
彩文土器は、素焼きの土器の一種で、酸化鉄により赤色や黒色、白色などで、単純な模様や動物の姿などを描いた土器です。
メソポタミアや古代エジプトなど世界各国で作られていましたが、中国の彩文土器は彩陶(さいとう)と呼ばれ、赤みがかった胎土の表面に、黒や赤などの顔料で文様を描いた特徴的な土器でした。
中国の陶磁器は、その後、さまざまな技術革新を重ね、進化していきます。
青花(染付)や青磁、白磁、など美しい陶磁器を生み出していきました。
特に、ガラス質の白いやきものである磁器は中国が発祥とされ、中国の宮廷などで用いられただけではなく、貿易品のひとつとして、アジア諸国やイスラム圏、ヨーロッパなどにも大量に輸出されました。
明時代(1368年~1644年)、清時代(1644年~1912年)には特に多くの陶磁器が作られました。技巧的で美しい陶磁器は世界的な評価が高く、骨董品としても人気があります。世界中にコレクターの多いジャンルとなっています。
歴史的に貴重な先品も多く、国内の博物館や美術館などでも常設展示されていたり定期的に企画展が催されていたりするので、興味のある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
中国の焼き物(陶磁器)の種類
多くの陶磁器の起源とも言われるほどの長い歴史を持つ中国の陶磁器には多くの種類があります。明や清時代の古い陶磁器は美術的価値も高く、骨董市場で高値で取引されるものも多くあります。
骨董品として人気の高い陶磁器の種類をご紹介いたしますので、ご自宅に中国の陶磁器・花瓶があるという方は参考にしてください。
染付(そめつけ)
染付とは白地に濃い青色の単色で模様が書かれた陶磁器です。人気のデザインで、現代のデザインでも、似せたものをよく見かけます。
染付は青花とも呼ばれ、日本では呉須、中国では青料と呼ばれる酸化コバルトを主成分とする顔料が絵付され、焼き付けることで美しい藍色に発色します。
染付が本格的に完成したとされるのは明時代の末期で、古くから陶工が多く住んでいた景徳鎮(江西省北東部の地級市)で作られた染付が始まりとされています。
青磁(せいじ)
青磁とは青磁釉を施した磁器のことを指します。紀元前14世紀ごろの中国が起源とされ、釉薬をかけた焼物としては最古とされています。
美しく清澄な青緑色が特徴で、釉薬や粘土に含まれる酸化第二鉄が、高温の還元焼成によって酸化第一鉄に変化する事で発色します。
青磁の特徴として貫入(かんにゅう)があげられます。これは釉薬の部分にできる細かいひび模様のことで、他の焼き物にも見られますが、特に青磁の場合は貫入が起こりやすく、鑑賞の対象として人気があります。
白磁(はくじ)
白磁とはその名のとおり、白い磁器のことを指します。
白素地に無色の釉薬をかけたもので、透明感のある美しい乳白色と光沢が特徴で、なめらかな手触りが人気の磁器です。
起源は560 ~ 570年代の中国に遡ります。青磁の製造技術の完成とともに発展していきました。
緑釉(りょくゆう)
緑色に発色する釉薬を使用した陶磁器のことを指します。
中国では戦国時代(紀元前4~3世紀)に創始されたといわれており、花瓶・壺などのほか、瓦や煉瓦などにも使用されていました。
中国の花瓶の高額買取のポイントとは!
ご自宅に中国の古い花瓶があるけれど、どれくらいの価値があるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
中国の陶磁器の歴史は深く、また種類も多いため、どんなお品なら高く売れるのかなかなか判断がつかないかもしれません。
そこで、高額買取のポイントを3つにまとめてみました。
もちろん、ポイントすべてを満たしていなくても高額買取になる可能性のあるお品はございますので、判断に迷った場合は、当店の無料査定をご利用ください。
ポイント①時代があるもの(清時代、明時代、100年以上古いもの)
時代の古いお品ほど高額買取の対象になりやすいです、特に明時代、清時代のものは市場でも高額で取引されています。
100年以上前に作られた中国の花瓶をお持ちの方は、一度、来歴などを確かめてみてください。
ただし、中国の陶磁器は人気が高いこともあり、贋物が多く出回っています。
本物とそっくりで、一目では見分けが付かないことも多いので、確かな鑑定眼を持った鑑定士に見てもらうと良いでしょう。
古美術すみのあとでは、確かな目利きで適正な査定を行っておりますので、お手元の中国の花瓶の正確な価値を知りたいという方は、ぜひ、当店の無料査定をご利用ください。
ポイント②見た目が美しい
中国の花瓶は美術品として評価されていることから、美しく技巧的な作品が人気があります。
染付などは絵柄、青磁や白磁は光沢などが優れていると高値が付きやすいです。
デザインの美しさ以外にも、傷や汚れなどがなく、保存状態が良いほうが高値が付きやすくなります。しかし、もしご自宅にあるお品に汚れや傷があった場合でも、ご自身で修復などはしないでください。価値が下がってしまう可能性があります。
ご自身で手を加えることなく、そのまま当店までお持ちください。
ポイント③献上品は特に高価
献上品とは、身分の高い人への贈り物のことなので、作品の価値も高いものであることが多いです。
当時価値の高かったものは現代ではさらに価値が上がっている可能性もあり、高額買取が望めます。
箱書きがあるなど、由来が分かる付属品があると、価値が正確にわかりますので、付属品も大切にしてください。
中国の花瓶の買取のご相談は、古美術すみのあとまで!
銀座古美術すみのあとは、1985年に創業し、中国美術・中国書画を中心とした骨董品の売買を行っています。
業界実績は40年以上となり、お客様の大切なお品物をお預かりする際には、細心の注意を払うとともに、丁寧で適正な査定を行っております。
「すみのあとに相談して良かった!」と言って頂けるような取引を心がけておりますので、買取に不安を感じていらっしゃるお客様も、安心して当店にお任せください。
中国の花瓶をはじめとした、中国の陶磁器、美術品の買取も強化しております。
遺品整理などで、大量の陶磁器を受け継いだ場合、その中に価値のある中国の陶磁器があるかもしれません。
特に、明時代、清時代の中国の花瓶・壺などは、思わぬ高値がつくこともあります。
確かな鑑定眼で適正な査定をさせていただきますので、安心して当店にお任せください。
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遺品整理などで品物の点数が多い場合や、ご自身では整理できない状態にある場合は、現地に訪問させていただくことも可能です。
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出張買取以外にも、店頭買取はもちろん、宅配買取も受け付けています。宅配される前に必ずお電話にて、宅配買取をご希望の旨をお伝えください。
この記事を書いた人
東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属
丹下 健(Tange Ken)
創業40年の経験と知識、そして独自のネットワークなどを活かして、
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