- 版画・リトグラフ
版画の高価買取。失敗しない売却のポイントを解説!
ご自宅やご実家に眠っている版画作品はありませんか?有名作家のリトグラフや木版画、エッチング、シルクスクリーンなど、芸術性と希少性を兼ね備えた版画は、現在市場でも高い需要があります。しかし、版画は油絵や日本画とは異なり、価値の判断が難しいと感じる方も多く、「どこで売ればよいのか分からない」「本当に価値があるのか不安」といった声も少なくありません。
当店では、国内外の版画を専門的に取り扱う買取サービスを展開しており、お客様が安心してお取引できるよう丁寧かつ的確な査定を心がけています。棟方志功、池田満寿夫、藤田嗣治、横尾忠則、草間彌生、さらにはシャガールやピカソなど海外の巨匠の作品まで、幅広いジャンル・作家の版画を買取対象にしております。
また、作品の状態や技法、サインの有無、限定番号など、専門的な視点から価値を見極めることで、他店では見落とされがちな付加価値も正当に評価いたします。さらに、相続や遺品整理、ギャラリー閉店など大量の作品にも対応可能です。全国対応の宅配買取や出張買取も行っており、ご自宅にいながらスムーズに売却が可能です。
「これは本当に売れるのだろうか」「傷みがあっても買い取ってくれるのか」といったご相談にも、無料査定で丁寧に対応いたします。査定額にご納得いただけない場合のキャンセルももちろん無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
芸術的価値だけでなく、コレクターや市場の動向を踏まえた適正な価格で、大切な版画作品を次の持ち主へと橋渡しいたします。眠ったままの一枚が、思わぬ高値となることもございます。価値ある一品を見逃さないためにも、専門店ならではの査定をぜひ一度ご利用ください。
目次
版画の種類について
版画とは、版と呼ばれる媒体に絵や模様を彫刻・転写し、それを紙や布などに印刷して複製する技法です。絵画のように一枚一枚手描きするのではなく、版を使って複数の作品を制作できるため、「複数性」と「反転性」が版画の特徴といえます。芸術作品としての版画は、単なるコピーや印刷とは異なり、版を作る行為そのものが創造的であり、完成した作品は芸術性の高い一点物と評価されることもあります。
版画は大きく分けて「凸版」「凹版」「平版」「孔版」の4つの分類に分かれており、それぞれに独自の技法や表現方法があります。以下では、その代表的な版画技法と歴史、特徴、そして著名な作家についてご紹介いたします。
- 木版画(凸版)
特徴
木版画は、版木の表面を彫刻し、凸部分にインクを乗せて紙に刷る技法です。日本の浮世絵や、仏教伝来とともに伝えられた経文印刷など、アジア圏では古くから発達してきました。絵師、彫師、摺師の分業によって精密な多色刷りが可能で、筆致のような表現や柔らかい質感が魅力です。
歴史
日本では平安時代の「百万塔陀羅尼」などが初期例とされますが、特に江戸時代に大きく発展し、葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿などが浮世絵木版画の巨匠として知られており買取対象となります。
代表作家・作品
葛飾北斎「富嶽三十六景」
歌川広重「東海道五十三次」
棟方志功(近代木版画の先駆者)
- 銅版画(凹版)
特徴
金属の版(主に銅)に線や模様を刻み、インクを版の凹部分に詰め、表面を拭き取った後、紙に強い圧をかけて転写する技法です。繊細な線や陰影表現に優れており、西洋の古典的美術技法として発展してきました。
主な技法の種類
エングレーヴィング:金属針で直接線を彫る最古の技法。
エッチング:腐食液を使って描線を化学的に彫る方法。柔らかな線が特徴。
ドライポイント:直接針で描くが、バリが残ることで独特のにじみが出る。
アクアチント:砂状の樹脂で調子をつけ、水彩のような効果が出せる。
メゾチント:面で表現できる技法で、黒からグラデーションの幅が広い。
歴史
ルネサンス期から発展し、デューラー、レンブラント、ゴヤなどの名作を生みました。日本では明治期以降に伝わり、浜口陽三や長谷川潔などが活躍しており買取対象となります。
代表作家・作品
アルブレヒト・デューラー「騎士、死と悪魔」
フランシスコ・ゴヤ「戦争の惨禍」
浜口陽三「レモンとグラス」
- リトグラフ(平版)
特徴
石や金属板の表面に、油と水の反発性を利用して描線を定着させ、そこにインクを乗せて印刷する技法です。版面を彫らず、描くように制作するため、鉛筆画や筆致の再現性に優れています。
歴史
18世紀末にドイツでゼネフェルダーによって発明され、19世紀以降、ロートレック、シャガール、ミロなど多くの芸術家が活用しました。日本では20世紀初頭に広まり、現代では石の代わりにアルミ板なども使用されておりそういった版画は買取対象となります。
代表作家・作品
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック「ムーラン・ルージュのポスター」
マルク・シャガール「サーカス」
藤田嗣治「猫と少女」
- シルクスクリーン(孔版)
特徴
絹や合成繊維でできたスクリーンの目をインクが通る部分と通らない部分に分けて、インクを押し出して印刷する技法です。鮮やかな発色と平面的でポップな表現に向いており、現代美術との親和性が高い技法です。
歴史
20世紀にアメリカで発展し、ポップアートの台頭とともに一躍注目されました。機械的な量産性が特徴である一方、芸術性の高い表現も可能です。アートと印刷の境界を問う作品が多く生まれました。
代表作家・作品
アンディ・ウォーホル「マリリン・モンロー」
草間彌生「無限の網」シリーズ
奈良美智「Cosmic Girl」
- その他の版画技法
モノタイプ(単版画)
版の上にインクや絵具で直接描き、そのまま一回だけ紙に写す技法。唯一無二の作品となる点が特徴で、「版画と絵画の中間」とも言われます。
カラーメゾチント
メゾチントを用いた多色刷りで、極めて手間がかかる技法ですが、絵画のような滑らかなグラデーションが魅力。
木口木版(ボクチ)
広葉樹の年輪の断面に彫る木版技法。極めて細かい表現が可能で、主に書籍の挿絵や細密画に用いられました。
- 現代における版画の意義と価値
今日の版画は、単なる複製技術ではなく、作家の意図を込めた芸術表現の一形式として確固たる地位を築いています。限定制作された作品は一点ものと同様に美術市場で高く評価され、特に作家直筆のサインやエディション番号(例:25/100など)は、作品の真贋や希少性を示す重要な要素です。
また、版画は絵画よりも比較的手に入りやすい価格帯であることから、コレクション入門者や投資家からも注目されるジャンルです。特に日本国内では棟方志功や斎藤清、吉原英雄などのモダン版画家、また海外ではウォーホル、リキテンスタイン、バスキアといったポップアート系作家の作品が人気を集めています。
- まとめ
版画は、技法の種類によって大きく異なる表現力を持ち、それぞれの作家の思想や美学が色濃く表れる芸術です。木版画のあたたかみ、銅版画の繊細さ、リトグラフの筆致、シルクスクリーンの鮮やかさなど、多様な表現が可能であることが魅力であり、それが版画の芸術的価値を高めています。
また、版画作品は市場でも一定の評価を受けており、適切に保管されていたものであれば、高額で取引されることも珍しくありません。技法を理解し、作家の背景や制作年代などの知識を深めることが、より豊かな版画の楽しみ方、そして買取や売却の際の評価にもつながることでしょう。
版画の作家別買取相場
版画は一見すると大量生産品に思われがちですが、実際は作家の芸術性が詰まった貴重な作品です。特にサイン入りや限定番号付きのエディション作品は買取市場で高値がつくことも珍しくありません。以下では、国内外の主要な版画作家を分類し、買取市場での相場感と高額査定のポイントを詳述いたします。
【日本の著名版画作家と相場】
1. 棟方志功(1903–1975)
技法: 木版画
代表作: 『釈迦十大弟子』『二菩薩釈迦十大弟子』『華厳松』
買取相場: 1点あたり3万円〜100万円以上
解説:
「板画」という独自の呼称を用いた棟方志功は、昭和期を代表する版画家です。仏教を主題とした作品は特に人気が高く、大型の作品や肉筆入りのもの、限定数が少ないものは100万円を超えることもあります。
2. 斎藤清(1907–1997)
技法: 木版画
代表作: 『会津の冬』シリーズ、『祇園の舞妓』
買取相場: 2万円〜30万円前後
解説:
モノトーンの美しさと静謐な構図で知られ、国内外で高い評価を受けています。とくに「会津シリーズ」は根強い人気を誇り、保存状態が良ければ高値になります。
3. 横尾忠則(1936–)
技法: シルクスクリーン、リトグラフ
代表作: 『Tadanori Yokoo』シリーズ、『天井桟敷』ポスター
買取相場: 1万円〜15万円程度
解説:
現代日本を代表する前衛芸術家で、ポップアートと伝統的モチーフを融合した独特な世界観が特徴。初期ポスター作品は非常に希少で高値が付きやすい。
4. 藤田嗣治(1886–1968)
技法: エッチング、リトグラフ
代表作: 『猫』シリーズ、『舞踏会』
買取相場: 10万円〜80万円前後
解説:
パリ画壇で活躍した藤田の版画作品は、猫や女性像が特に人気。エディション付きのサイン入り作品は高額になる。限定数が少ないものや初期作品は100万円超も。
5. 長谷川潔(1891–1980)
技法: 銅版画(メゾチント)
代表作: 『静物』『肖像』
買取相場: 2万円〜30万円前後
解説:
フランスで活動し、緻密なメゾチント技法を極めた作家。評価が高く、保存状態やサインの有無で価格が大きく変動します。
6. 池田満寿夫(1934–1997)
技法: 銅版画(エッチング、アクアチント)
代表作: 『エーゲ海幻想』シリーズ
買取相場: 1万円〜25万円前後
解説:
文学者・映画監督としても知られる異才。大胆な構図と色彩の版画作品は人気で、特にリトグラフやアクアチントは海外コレクターからも評価されています。
7. 草間彌生(1929–)
技法: シルクスクリーン、リトグラフ
代表作: 『無限の網』『かぼちゃ』シリーズ
買取相場: 20万円〜300万円以上
解説:
世界的に評価されている現代アーティスト。エディションナンバー付きの版画はオークションでも高騰傾向にあり、近年さらに市場価値が上昇しています。
【海外の著名版画作家と相場】
1. パブロ・ピカソ(1881–1973)
技法: リトグラフ、エッチング、アクアチント
代表作: 『ミノタウロマキア』『バッカス祭』
買取相場: 50万円〜500万円以上
解説:
ピカソの版画は点数が多く、初期のリトグラフから晩年の大胆な表現まで多岐にわたります。サイン入り・限定数の少ない作品は1,000万円を超えることもあります。
2. マルク・シャガール(1887–1985)
技法: リトグラフ、エッチング
代表作: 『ダフニスとクロエ』『聖書』シリーズ
買取相場: 30万円〜300万円前後
解説:
幻想的で叙情的な作品世界が特徴。愛や故郷をテーマにしたシリーズは世界中にコレクターが多く、限定版・状態良好な作品は非常に高額。
3. サルバドール・ダリ(1904–1989)
技法: エッチング、リトグラフ
代表作: 『神曲』『アリス』シリーズ
買取相場: 10万円〜150万円前後
解説:
シュルレアリスムの巨匠。ダリの版画は数が多いため、真贋が重要。証明書付き・ギャラリー証明があるものは高評価。モチーフによって価格差が大きい。
4. アンディ・ウォーホル(1928–1987)
技法: シルクスクリーン
代表作: 『マリリン・モンロー』『キャンベル・スープ』
買取相場: 100万円〜1,000万円以上
解説:
ポップアートの象徴的存在。数量限定のオリジナル版画はコレクター垂涎。後年の再制作版(パブリッシュドプリント)は価格が抑えられるが、それでも高値で取引される。
5. キース・ヘリング(1958–1990)
技法: シルクスクリーン、リトグラフ
代表作: 『ベイビーフィギュア』『ダンシングドッグ』
買取相場: 20万円〜300万円前後
解説:
グラフィティアートと社会メッセージを融合。没後さらに評価が高まっており、エディション付きの作品は安定した需要があります。
【買取価格を左右する要素】
買取価格は作家名だけで決まるわけではありません。以下の要素によって大きく変動します:
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サインの有無:直筆サイン入りは価値が跳ね上がります。
-
エディション番号:限定数が少ない(例:10/25)ほど希少性が高い。
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保存状態:シミ、退色、折れの有無で大きく差が出ます。
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真贋証明:ギャラリー証明書や証明書付きで信頼性が増します。
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需要と市場動向:人気作家や話題の展示開催中などで相場が変動。
【まとめ】
版画は同じ作家でも技法やシリーズ、状態、真贋などで価格が大きく異なります。特に海外作家の作品は高額なものが多く、真贋の見極めが重要です。国内作家でも棟方志功や草間彌生のように世界的に評価されている人物の作品は、買取市場でも高い注目を集めています。
また、保存状態が悪いからといって諦めるのではなく、一度専門業者に査定を依頼することが大切です。専門知識を持った鑑定士であれば、作品の持つ価値を正しく見極め、納得のいく査定をしてくれるでしょう。
版画を高く売るポイント
はじめに
版画は、絵画や彫刻と並ぶ美術表現のひとつでありながら、その複製性や技法の多様性から、作品ごとに大きく価値が異なるジャンルでもあります。特に現代では、著名な作家によるエディション付きの版画作品が美術市場で安定的に高値で取引されており、適切に保管・売却すれば、驚くような高額になることもあります。
しかし、売却の方法やタイミング、取り扱い方によっては、価値ある作品も安く買い叩かれてしまうリスクがあります。本稿では、版画を少しでも高く売るために知っておきたいポイントを、以下の7つの章に分けて詳述いたします。
第1章:版画の価値を決める要素
版画の買取価格は一律ではなく、以下のような要素によって大きく左右されます。
1. 作家の知名度と人気
作家の市場評価は価格に最も大きな影響を与えます。棟方志功や草間彌生、ピカソ、シャガールなど、国内外で名のある作家の作品は安定して高値がつきます。
2. 技法と制作年
木版画、銅版画、リトグラフ、シルクスクリーンなどの技法や、制作年代によっても価格が変動します。特に作家の代表的な技法や初期作品、円熟期の作品は高評価されやすい傾向にあります。
3. 限定番号(エディション)とサイン
「15/50」などのエディションナンバーが入った作品や、直筆のサインがあるものは価値が上がります。限定数が少ないほど希少性が高く、価格が高騰する要因となります。
4. 真贋証明(サイン証明書や来歴)
有名ギャラリーやオークションで購入された際の領収書や証明書(COA=Certificate of Authenticity)があれば、真贋証明として査定額が上がる可能性があります。
5. 保存状態
日焼け、シミ、退色、折れ、額の劣化などがあると価格は下がります。保存状態が良好であればあるほど高額査定につながります。
第2章:保管方法で価値を守る
高額な版画ほど、作品の保存状態が価格を大きく左右します。以下のポイントを押さえて保管することで、価値の減少を防ぎましょう。
1. 紫外線を避ける
直射日光は色褪せの原因です。できるだけ暗所で、UVカットガラス入りの額で飾るか、保管用の筒やボックスに収納しましょう。
2. 湿気対策
湿度はカビや紙の波打ちの原因になります。湿度の高い場所(押し入れ、風呂場付近など)での保管は避け、除湿剤を活用しましょう。
3. 額装の工夫
額装された版画は高評価を得やすいですが、ガラスに直接接触しているとカビや結露の原因になります。マットを入れて間隔を空けることが理想的です。
4. 虫害・汚れへの注意
虫食いや指紋、ほこりの付着にも注意が必要です。取り扱い時には手袋を使用し、定期的に点検・清掃を行いましょう。
第3章:高く売るタイミングを見極める
1. 展覧会や特集報道の時期
作家の個展・回顧展、没後記念などのタイミングでは注目が集まり、価格が高騰することがあります。
2. 美術市場のトレンドに合わせる
世界的に注目されている作家やジャンル(例:ポップアート、コンテンポラリーアート)の人気が高まる時期に売却することで、価格の上乗せが期待できます。
3. オークションカレンダーを確認
大手オークション(SBIアートオークション、Shinwa Auction、Christie’sなど)の開催前に売却することで、買取価格のベンチマークが上がることもあります。
第4章:販売ルートの選び方
売却先によって価格と手間が大きく異なります。以下に主な売却ルートを比較します。
販売ルート | 特徴 | 高額査定の期待 | 注意点 |
---|---|---|---|
美術品専門店 | 目利きがあり安心 | 高い | 査定が厳しい場合も |
オークション | 市場価格で売却可 | 非常に高いことも | 落札されない可能性、手数料あり |
ネットオークション・フリマ | 自分で価格設定 | 交渉で高額も可 | 真贋の不安、トラブル |
リサイクルショップ | 即現金化可 | 低め | 美術的評価がされにくい |
最も高値が期待できるのは美術品専門の買取業者やオークション出品です。複数の業者に査定を依頼し、比較検討することが重要です。
第5章:高額査定を引き出すポイント
1. 付属品を揃える
証明書(COA)、購入時の領収書、作家略歴、限定番号記載台紙などがあると安心感が増し、価格上乗せにつながります。
2. エディション番号をチェック
「1/50」や「AP(アーティストプルーフ)」など、限定数の少ない作品や作家用刷り(AP)は希少性が高くなります。
3. 額装の質も評価される
高品質な額装がされている場合、そのまま飾れる作品として評価されやすくなります。ただし、過度な装飾額はかえってマイナスになることもあるため注意。
第6章:人気作家・作品の市場動向
国内作家の例
作家名 | 作品傾向 | 高く売れる作品 |
---|---|---|
棟方志功 | 木版画・仏教 | 『釈迦十大弟子』シリーズ、初期作品 |
草間彌生 | シルクスクリーン | かぼちゃ・無限の網 |
藤田嗣治 | リトグラフ | 猫や女性を描いた作品、限定版 |
斎藤清 | 木版画 | 『会津の冬』シリーズ、舞妓図 |
海外作家の例
作家名 | 作品傾向 | 高く売れる作品 |
---|---|---|
ピカソ | リトグラフ、銅版 | 直筆サイン入り、少部数限定作品 |
シャガール | リトグラフ | 『ダフニスとクロエ』『聖書』 |
ウォーホル | シルクスクリーン | マリリン・モンロー、キャンベルスープ |
第7章:売却前にやるべきチェックリスト
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□ 作家名・作品タイトル・制作年を確認したか
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□ エディション番号・サインを確認したか
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□ 真贋証明や証明書の有無を確認したか
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□ 保管状態を確認し、清掃したか
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□ 複数の業者に査定依頼したか
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□ オークションや展示会のスケジュールを調べたか
これらを実施することで、版画の持つ本来の価値を正しく評価され、納得のいく価格で売却できる可能性が高まります。
おわりに
版画は、技法の特性上「複数あるから価値が低い」と誤解されがちですが、実際には作家性、限定性、状態、需要などが複雑に絡み合って価格が決まる美術ジャンルです。目利きの専門家による正確な査定と、売却前の準備をしっかり行うことで、数万円から数百万円にまで価格が跳ね上がる可能性があります。
大切な版画作品を無駄にしないためにも、本稿を参考に、適切な売却方法を選び、納得のいくお取引につなげていただければ幸いです。
版画を売るなら銀座古美術すみのあとへ
この記事を書いた人
東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属
丹下 健(Tange Ken)

創業40年の経験と知識、そして独自のネットワークなどを活かして、
お客様の大切なお品物を確かな鑑定眼で査定させていただきます。
作品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、
ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいております。