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2023.06.27

中国掛け軸(書画)を高く売りたい方へ知っておくと得する3つのポイント

 

 

中国の掛け軸(書画)は骨董品の中でも人気の高いジャンルのひとつです。

はるか昔から高度な文明を持つ中国では、今から3300年前(約紀元前1300年)には漢字の始まりとなる甲骨文字が生まれたとされており、やがてそれが日本に伝わり、文化として根付いていきました。

中国は日本の文化のルーツともいえるのです。

そんな中国の象徴ともいえる書画や掛け軸は、骨董品の市場で大変人気があります。ご自宅に古い中国の掛け軸が眠っているという方も少なくないのではないでしょうか。

 

いったいどんな中国掛け軸が高く売れるのか、掛け軸の歴史なども含めて解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。

 

中国掛け軸(書画)とは

掛け軸とは、書や東洋画を紙などで装飾したもので、日本では床の間などに欠けて鑑賞することから、「床掛け」と呼ばれることもあります。

中国が発祥で、その歴史は古く、北宋時代に仏教の道具として用いられるようになったといわれています。

初めのころは額に納められていたようですが、持ち運びに便利なように現在の巻物のような形に変化していきました。

 

掛け軸に書かれている書画は、墨で描かれており、「書のみを書いた作品」「書と絵画を一体化させた作品」「絵画のみ」を描いた作品があります。

 

中国には「書画同源(詩と絵画をセットにする)」という考え方があり、詩が添えられた作品が多くあります。

 

中国掛け軸の特徴

中国の掛け軸は、まず見た目からして日本のものとは大きく違います。

 

まず、大きさが違います。一般的に日本の掛け軸は床の間に飾られるので、床の間に合わせたサイズや長さの掛け軸がほとんどです。

その一方で、中国掛け軸には、そのようなサイズの基準が存在せず、日本の掛け軸に比べて大きく長い作品が多い傾向にあります。

 

掛け軸を吊る表木(紐がついている部分)の形も異なります。日本の掛け軸は半月状であるのに対し、中国掛け軸は四角形となっていることが多いです。

また、書や画が単独で書かれているのが多い日本に比べ、中国の書画は、書画同源の考え方が反映された品が多いのも特徴の一つです。

 

中国掛け軸の種類

中国掛け軸の主な種類は以下のとおりです。

 

・中国水墨画

墨を主顔料として濃淡をつけて、絵に強弱を与える絵画のジャンルです。

「にじみ・ぼかし」が多用される日本の水墨画とは異なり、中国の水墨画は、輪郭がハッキリと描かれているものが多く、明瞭で力強い印象です。

 

・中国山水画

山水画とは、山や木、岩石、鳥獣などの自然を対象に描くジャンルです。

中国の山水画は、空想上の風景や霊獣などが描かれることが多いのが特徴です。

 

・中国花鳥画

花や鳥、虫、草木、小動物などが描かれているのが、花鳥画というジャンルです。

中国では、主に文人同士の贈答用として用いられていたようで、言葉遊びなどが交えられているなど、ユニークな作品が多いのが特徴です。

 

・院体画

職業画家や宮廷画家の画風で、伝統を重視しているのが特徴です。

花鳥や山水などが、写実的に描かれています。

 

・文人画

院体と相対するもので、文人が趣味で描いたものです。技法にこだわらず作者の主観を描いているものが多く、作者の内面性が表現されています。

 

中国掛け軸を高く売るための4つのポイント

中国の掛け軸を持っているけれど、どれぐらいの価値があるのか分からないという方のために、中国掛け軸を高く売るためのポイントを4つにまとめました。

ポイントは以下のとおりです。

 

①著名な作家の作品

②時代のあるお品

③箱書きがある

④時代のブームにのったもの

 

上記のポイントについて詳しく解説いたします。

 

また、上記以外にも、汚れや傷がなくきれいな状態のお品のほうが高額になりやすいです。しかし、もし傷や汚れがあっても、ご自身で修復しようとはしないでください。作品の価値が下がってしまう恐れがあります。

そのままの状態で、当店の無料査定をご利用ください。

 

ポイント①著名な作家の作品

著名な作家の作品は高額買取になりやすいです。

作家のサインとして、落款印と呼ばれる印が入っている作品が多く存在し、その印が入っているものは大変人気があります。また共箱に墨書きで作者を判断することもあります。

 

中国で著名な作家は以下のとおりです。

 

・王雪涛(おうせっとう)

・黄慎(こうしん)

・包世臣(ほうせいしん)

・何紹基(かしょうき)

・趙之謙(ちょう しけん)

・康有為(こうゆうい)

・郭沫若(かくまつじゃく)

・呉湖帆(ごこはん)

・王鐸(おうたく)

・啓功(けいこう)

・魯迅(ろじん)

・范曾(はんそう)

・呉昌碩(ご しょうせき)

・李可染 (りかせん)

・斉白石(せい はくせき)

・傅抱石(ふほうせき)

・沈南蘋(しん なんびん)

・徐悲鴻(じょひこう)

 

上記の作家の作品は高額買取になる可能性がありますので、もしご自宅に中国の掛け軸や書画をお持ちの方はぜひ、確認してみてください。

 

ポイント②時代があるお品

やはり、古ければ古いほど希少性があり、高額買取の対象となります。

特に20年以上前に日本や中国で購入した中国美術は高価な価格が付く可能性があります。

中国の経済の発展とともに中国富裕層が他国に自国の美術品を求めて買い付けに来る、いわゆる「買戻ブーム」があり、約20年ほど前から中国美術の価値が高騰しているためです。

 

また、内容が同じ拓本でも現代刷りと明時代に刷ったものでは、価値が全く異なります。

時代があるものほど希少性が高く、貴重なお品だからこそ、現代まで大事にされている可能性が高いからです。

 

ポイント③箱書きがある

同じ内容の掛け軸でも伝来品や織箱(しきばこ)であれば、価値はぐんと上がります。

伝来品とは著名な財界人、文化人などが所持していたものを指します。

 

過去に著名な人物(政治家、文化人、貴族、財界人など)が所有していた来歴が分かれば、それだけ価値のあるお品ということになります。伝来は主に箱書きされていることが多いです。

また、織箱(しきばこ)として、第三者が鑑定し、サイン・証明が書かれている箱や、共箱(作者がサインしたもの)も、作家の特定・証明となるため、高額買取の可能性が上がります。

掛け軸に箱が付いていた場合は、そちらも大切に保管してください。

 

ポイント④時代のブームに乗ったもの

中国掛け軸(書画)にもブームがあり、人気の作家のものは高く売れます。

近代・現代の主な人気作家は以下のとおりです。

 

・張大千(チョウタイセン)

・趙無極(ザオウーキー)

・徐震(シュージェン)

・蔡國強(ツァイグォチャン)

・潘天寿(ハンテンジュ)

・劉國松(リュウコクショウ)

・王晋(ワンジン)

・李可染(リカセン)

・周慧珺(シュウケイクン)

・王冬齢(オウトウレイ)

 

上記のほかにも人気の作家は多くいます。

ご自宅に売りたいとお考えの掛け軸(書画)がありましたら、ご連絡ください。

 

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すみのあと

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東京美術倶楽部(桃李会 集芳会 桃椀会 所属)

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この記事を書いた人

東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属

丹下 健(Tange Ken)

丹下 健(Tange Ken)

創業40年の経験と知識、そして独自のネットワークなどを活かして、
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