骨董コラム
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2022.08.15

煎茶道具一式を高価買取してもらうには?

 

お世話になります、銀座で創業40年!古美術買取すみのあとです、今回は茶道具よりなじみがありませんが流派、種類の多い煎茶道具一式を高価買取してもらう方法について語りたいと思います。

 

まず煎茶道は、抹茶道とは異なり、煎茶の茶葉を使って淹れる日本茶を楽しむ伝統的な茶道です。煎茶道の道具は、茶葉の選び方や淹れ方、そしておもてなしの心を反映し、様々な道具が使われます。煎茶道具は茶道の中でも洗練されたデザインと機能性を持ち、特に江戸時代から現代にかけて、日本国内だけでなく国際的にも高い評価を受けています。起源も古く煎茶道は、江戸時代中期に中国から日本に伝わったものとされています。当時の文人や知識層の間で中国文化が流行しており、その一環として中国式の煎茶法が広まったとされています。煎茶道の道具は、この影響を受けたため、シンプルで洗練された形状のものが多く、中国の影響を色濃く残しつつも、日本独自の美意識が加わって発展してきました

 

煎茶道具一式の主な種類

  1. 急須(きゅうす)

急須は煎茶を淹れる際に最も重要な道具の一つです。急須には様々な種類があり、主に陶器製や磁器製のものが多く用いられます。特に、常滑焼(とこなめやき)や万古焼(ばんこやき)など、各地の伝統的な焼き物が急須の製作に使われます。

使い方:

急須は、まず茶葉を入れておき、適温に冷ました湯を注ぎます。急須の中で茶葉がゆっくりと開いてお茶が抽出されるように、急須の形状や素材は、保温性や通気性を考慮して作られています。淹れたお茶は一度にすべて注ぎ切るのがポイントで、残った湯が急須内に残らないようにします。

  1. 湯冷まし(ゆざまし)

湯冷ましは、煎茶を淹れる際に使う湯の温度を調整するための道具です。日本茶は熱湯で淹れると苦味が強くなるため、適温に冷ました湯を使うことが重要です。湯冷ましはその役割を担います。

使い方:

湯を一度湯冷ましに注ぎ、適温になるまで少し待ちます。通常、煎茶は6080度程度の温度で淹れるのが良いとされています。湯冷ましの大きさや形状は、湯の冷め具合に影響するため、使う湯冷ましによって微妙な温度調整が可能です。

  1. 茶海(ちゃかい)

茶海は、急須で淹れたお茶を一度集めるための容器です。急須から直接湯呑に注ぐと、最初と最後のお茶の濃さが変わってしまうため、一度茶海に移し、それから均等に湯呑に分けます。

使い方:

茶海にお茶を注いだら、各湯呑にお茶を分けて注ぎます。茶海は形状がさまざまで、注ぎ口がついているものが一般的です。適切な量を均等に注ぐための技術も、煎茶道の一部です。

  1. 茶杯(ちゃはい)

茶杯は煎茶を飲むための小さな湯呑です。煎茶道では、少量のお茶をゆっくりと味わうため、茶杯は一般的に抹茶の茶碗よりも小さめです。陶器や磁器、ガラス製の茶杯が多く、時には季節に合わせてデザインを変えることもあります。

使い方:

お茶を飲む際は、両手で茶杯を持ち、少しずつ口に運びます。茶杯は煎茶の色や香りを楽しむための重要な要素であり、その大きさや形状は茶の味わいにも影響します。

  1. 茶托(ちゃたく)

茶托は茶杯を置くための小さな受け皿です。茶托は茶杯とセットで使われ、木製や漆塗りのものが一般的です。茶杯が直接テーブルに置かれないようにするため、茶托が使われます。

使い方:

茶托は、茶杯を置くためだけでなく、客にお茶を出す際に美しい所作を見せるためにも使われます。茶托と茶杯のバランスを考えた使い方が、煎茶道の一部として重要です。

  1. 茶則(ちゃさじ)

茶則は茶葉を急須に入れる際に使用する道具です。茶葉を適量すくって急須に入れるため、木製や竹製の茶則が一般的に使われます。

使い方:

茶則は茶葉の量を調整するための重要な道具です。適切な量の茶葉を入れることで、ちょうど良い濃さの煎茶を淹れることができます。茶葉の種類や量に応じて、茶則の形状や大きさを使い分けることが求められます。

  1. 茶葉入れ(ちゃばいれ)

茶葉入れは、煎茶の茶葉を保存するための容器です。密閉性が高く、陶器や金属製、木製のものが多く見られます。

使い方:

茶葉入れは茶葉の鮮度を保つため、使用後はしっかりと蓋を閉めます。適切な保存が行われることで、茶葉の香りや風味が長持ちします。

  1. 柄杓(ひしゃく)

柄杓は、湯冷ましや茶釜から湯を取るための道具です。通常、木製の柄杓が使用されます。

使い方:

柄杓で適量の湯を取り、急須に注ぎます。煎茶道では湯の温度が重要なため、柄杓の使い方や湯量の調整が技術的に求められます。

  1. 茶巾(ちゃきん)

茶巾は、茶杯や急須の口を拭くための布です。煎茶道において、茶巾で道具を清めることは重要な作法の一部となっています。

使い方:

茶巾は道具を清めるだけでなく、使った道具を美しく保つために用いられます。適切なタイミングで茶巾を使うことが、所作の美しさを際立たせます。

煎茶道の流れ

煎茶道の一連の流れは、まず茶葉を選ぶところから始まります。茶葉は季節や客の好みに合わせて選ばれ、適切な量を茶則で急須に入れます。

煎茶道具一式を高く買取してもらう方法

  1. 道具の真贋と品質を証明する

高く売るためには、まず道具の真贋や品質を証明することが重要です。特に、著名な作家が作ったものであったり、伝統的な焼き物や漆器である場合、それらの証明書や作家のサインが付いていると価値が上がります。また、道具がどのような素材で作られているか、手作業であるかどうかといった情報も価値に影響します。

  1. 美しい写真でアピールする

販売に際しては、高品質な写真を用意しましょう。道具の細部、特に細工や装飾が見えるように撮影し、光や角度を調整して、道具の質感や美しさを引き立てます。特に骨董品や伝統工芸品として販売する場合、撮影の際の背景やスタイリングにも気を配ると良いです。

  1. 適切な市場を選ぶ

煎茶道具を高く売るためには、適切な市場を選ぶことが重要です。一般的なオンラインマーケットプレイスやリサイクルショップよりも、煎茶や茶道具の専門的なオークション、ギャラリー、骨董市、または茶道に興味を持つ人々が集まるイベントなどが良いでしょう。ターゲットとなる買い手層が道具の価値を理解している場を選ぶことで、高額での取引が期待できます。

  1. ストーリーを添える

煎茶道具一式に付随する背景やストーリーを共有することは、買い手の興味を引くために効果的です。例えば、その道具が特定の時代や文化的背景を持つものである場合、その歴史を説明します。著名な茶人が使用していた、あるいは重要な場面で使用されたものであれば、それを強調しましょう。道具が持つストーリーは、購入者にとって道具以上の価値を感じさせることができます。

  1. メンテナンスと状態の良さをアピール

煎茶道具の状態は価格に大きく影響します。販売前には、道具がきれいに手入れされていることを確認し、傷や汚れがないようにしておきましょう。特に、茶道具のような繊細な品物は、適切に保管されていたかどうかが重要です。使用感があっても、それを魅力的に見せるためのメンテナンスが重要です。

  1. 専門家の評価を受ける

可能であれば、茶道具の専門家による評価を受け、その評価書を販売時に提示するのも効果的です。専門家による認定があることで、購入者は安心して購入でき、信頼性が高まります。特に希少価値の高い煎茶道具であれば、こうした評価が価格を大幅に引き上げることにつながります。

  1. 競売形式で販売する

希少性の高い煎茶道具や、特に価値が認められているセットは、オークション形式での販売を検討すると良いでしょう。競売形式では、複数の購入者が入札を行うため、道具の価値が高く評価される可能性があります。オンラインオークションや、実際の会場で行われるオークションのどちらでも有効です。

  1. ターゲット層へのプロモーション

煎茶道具に関心がある顧客層に向けて、ターゲットを絞ったプロモーション活動を行いましょう。茶道具専門の雑誌やウェブサイト、茶道教室やクラブ、煎茶関連のSNSコミュニティなど、見込み客が集まる場所に広告を出したり、投稿することが有効です。

  1. セット販売で価値を上げる

煎茶道具一式をセットとして販売することで、道具の価値を引き上げることができます。単品で売るよりも、一式で揃っていることの便利さや美しさを強調することで、買い手に「完全なコレクション」を提供できます。

  1. 限定性や希少性を強調する

特に、作家が限られた数しか製作していない道具や、年代物の道具は、希少性を強調することで価格が上がる可能性があります。数量限定の道具や、特定の時期にしか作られていないものがあれば、その情報を積極的にアピールしましょう。

これらの戦略を組み合わせることで、煎茶道具一式を高く販売する可能性を高めることができます。

 

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この記事を書いた人

東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属

丹下 健(Tange Ken)

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