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絵画買取で高額査定を狙う!プロが教える価値の見極め方とは
美術品の中でも特に人気の高い「絵画」は、作家の個性や時代背景、技法によって価値が大きく変わる奥深いジャンルです。ご自宅に飾られている絵画や、相続・遺品整理で見つかった作品の中には、思いがけず高額査定となるものも少なくありません。市場では日本画・洋画・版画・リトグラフなどさまざまな種類の絵画が取引されており、有名画家の作品はもちろん、近年では無名の作家でも優れた構図や保存状態が評価されるケースも増えています。
絵画を高く売るためには、まず「正確な査定」が重要です。サインの有無、制作年、額縁の状態、保存環境、さらには展覧会出品歴など、細かな要素が買取価格を左右します。美術品専門の買取業者では、豊富な知識を持つ鑑定士が市場動向やオークション実績をもとに査定を行い、作品本来の価値を正当に評価してくれます。特に東京など都市部では、美術市場が活発なため、複数の業者に査定を依頼することで相場を把握し、より高額での売却が可能になります。
また、絵画は作家の人気やトレンドによっても価格が変動します。例えば、近年では昭和期の洋画家や戦後の抽象画、日本画の巨匠作品などが再評価されており、需要が高まっています。保存状態を良好に保ち、付属品(箱書き・鑑定書・証明書など)を揃えておくことで、査定額アップにつながります。
当店では、出張買取にも対応し、大切な絵画を一点ずつ丁寧に査定いたします。美術品の扱いに慣れた専門スタッフがご自宅まで伺い、その場で査定・現金買取まで行うため、手間もかかりません。東京を中心に全国対応しており、他店での査定額にご不満の方や、絵画の価値を知りたい方もお気軽にご相談ください。
大切な思い出が詰まった絵画を、正しく評価してくれる業者選びこそが高価買取の第一歩です。信頼できる鑑定士とともに、作品の新たな価値を見つけてみませんか。
目次
- 絵画の起源 ― 人類と「描く」ことのはじまり
- 中世ヨーロッパ ― 信仰と絵画の融合
- ルネサンス ― 絵画が「科学」と出会う時代
- バロック・ロココ時代 ― 絵画の豪華さと感情表現
- 近代絵画の誕生 ― 個性と革新の時代
- 日本の絵画の歴史 ― 古代から近代まで
- 現代絵画 ― グローバル化とデジタル表現
- 結語 ― 絵画は「時代の鏡」である
- 絵画を高く売るために ― 専門的な知識と準備が鍵
- 1. 絵画の「価値を構成する要素」を理解する
- 2. 売却前に行うべき「準備」
- 3. 絵画買取の「ベストなタイミング」を見極める
- 4. 信頼できる「専門業者」を選ぶことが最重要
- 5. 複数査定で「相場」を知る
- 6. オークションや委託販売も視野に入れる
- 7. 東京で絵画を売るなら ― 市場の中心を活かす
- 8. 注意すべき「よくある失敗例」
- 9. 高く売るための最終チェックリスト
- 10. まとめ ― 絵画を売るのは「知識」と「信頼」がすべて
- 絵画を売るなら銀座古美術すみのあとへ
絵画の起源 ― 人類と「描く」ことのはじまり
絵画の歴史は、人類が言葉を持つよりも前から始まっていたといわれます。最古の絵画は、フランスのラスコーやスペインのアルタミラ洞窟で発見された壁画で、約2万年前の旧石器時代に描かれたものです。これらの壁画には、動物や狩りの様子が生き生きと表現されており、単なる装飾ではなく、信仰や祈願の意味を持っていたと考えられます。人々は絵によって「目に見えない力」と対話し、自然や生命と共に生きる知恵を伝えてきたのです。
エジプト文明では、壁画は王や神への供物を表す宗教的な手段として発達しました。人物の身体を横向きに描く「エジプト様式」は、何千年も変わらず続き、象形文字(ヒエログリフ)とともに神殿や墓の内部を彩りました。一方、ギリシャ・ローマ時代になると、絵画は「写実」を追求する方向へ進み、人間の肉体美や遠近感を表現する技術が確立されていきます。
中世ヨーロッパ ― 信仰と絵画の融合
中世ヨーロッパでは、キリスト教が社会の中心にあり、絵画は宗教的目的に従属していました。聖書の物語や聖人の姿を描いたフレスコ画や板絵(テンペラ画)が教会を飾り、識字率の低かった人々に信仰を伝える重要な手段となっていました。この時代の絵画は「神の栄光」を表すものであり、現実の世界ではなく、象徴的で超越的な美を追求していました。
しかし13世紀後半、イタリアの画家ジョット・ディ・ボンドーネが登場すると、絵画は大きな転換期を迎えます。彼は人間の感情や立体感を表現し、後のルネサンスへとつながる「人間中心の芸術」の礎を築いたのです。
ルネサンス ― 絵画が「科学」と出会う時代
14世紀から16世紀にかけてのルネサンス期、ヨーロッパでは芸術・科学・思想が飛躍的に発展しました。絵画は神のためのものから、人間の知性と感性を表すものへと変化します。遠近法や明暗法が体系化され、リアルな空間表現が可能となりました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロといった巨匠たちは、人体解剖学や光学を研究し、自然と調和した理想美を追求しました。特にダ・ヴィンチの《モナ・リザ》は、人間の内面の表情を描いた革新的作品として、現在でも絵画史の象徴的存在です。
北ヨーロッパでは、ヤン・ファン・エイクらが油絵技法を発展させ、写実性と透明感を兼ね備えた新しい表現を確立しました。油絵は以後、世界の絵画表現の主流となり、画家たちは素材と技術の革新を重ねていきます。
バロック・ロココ時代 ― 絵画の豪華さと感情表現
17世紀のバロック時代には、宗教改革と対抗宗教改革の影響を受け、劇的で感情豊かな絵画が生まれました。カラヴァッジョやルーベンス、レンブラントなどが代表で、強い光と影の対比(キアロスクーロ)を用い、現実の中に神聖を感じさせる表現を追求しました。
18世紀のロココ時代になると、ヨーロッパ社会は貴族文化の爛熟期を迎え、絵画は華やかで優雅な装飾性を帯びます。フラゴナールやワトーに代表される作品は、恋愛や遊興、自然との調和をテーマに、柔らかな色調と軽快な筆致で観る者を魅了しました。
近代絵画の誕生 ― 個性と革新の時代
19世紀に入ると、産業革命と市民社会の台頭により、芸術の中心が宮廷から個人へと移行します。写実主義のクールベや、光と空気の表現を追求した印象派のモネ、ルノワール、ドガらが登場し、伝統的なアカデミズムに挑戦しました。印象派は自然光の中で変化する色彩を捉え、絵画に「時間」の概念を持ち込みました。
その後、ゴッホやゴーギャン、セザンヌらのポスト印象派が登場し、感情表現や構成の自由を拡大。20世紀に入ると、ピカソのキュビスム、マティスのフォーヴィスム、カンディンスキーの抽象絵画など、従来の枠を超えた実験的表現が次々と生まれました。絵画は「現実の再現」ではなく、「精神の表現」としての新たな時代を迎えたのです。
日本の絵画の歴史 ― 古代から近代まで
日本における絵画の歴史は、飛鳥・奈良時代の仏教伝来に始まります。法隆寺金堂の壁画や、高松塚古墳の壁画には、当時の大陸文化の影響が色濃く見られます。平安時代には日本独自の「大和絵」が生まれ、《源氏物語絵巻》や《信貴山縁起絵巻》など、物語を絵で表す文化が開花しました。
鎌倉時代になると、武家の台頭により写実的な「頂相(ちんそう)」や水墨画が広がり、室町時代には禅の精神を背景にした雪舟の水墨画が登場します。これにより、東洋絵画の本質である「余白」と「精神性」が重視されるようになりました。
江戸時代には、狩野派・土佐派・琳派など多様な流派が発展。さらに町人文化の隆盛により、浮世絵が大衆芸術として爆発的に普及します。葛飾北斎や歌川広重の風景画、喜多川歌麿や東洲斎写楽の美人画・役者絵は、後に西洋の印象派画家たちにも大きな影響を与えました。いわゆる「ジャポニスム」の潮流は、世界美術の近代化に深く関わっています。
明治以降は、洋画と日本画が併存する新たな時代を迎えます。黒田清輝や藤島武二が油絵を広める一方、横山大観や竹内栖鳳は日本画の伝統を継承しつつ新風を吹き込みました。戦後には、前衛美術や抽象表現も登場し、草間彌生や村上隆など、世界的評価を受ける現代アーティストが続々と現れています。
現代絵画 ― グローバル化とデジタル表現
21世紀の絵画は、もはやキャンバスに限定されません。アクリルやデジタルペイント、インスタレーション、NFTアートなど、新しい媒体と技術が融合し、表現の自由度はかつてないほど広がっています。
また、国境を越えたアートフェアやオンライン市場の拡大により、絵画は「国」や「時代」を超えた資産・文化として再評価されています。
結語 ― 絵画は「時代の鏡」である
絵画の歴史は、人類の精神の軌跡そのものです。宗教や王権の象徴から、個人の感情表現、さらにはデジタル時代の自己発信へと変化しても、「描く」という行為は常に人間の根源的欲求として存在し続けています。
そして今日、古い絵画にはその時代の美意識や思想、技法が凝縮されており、骨董・美術市場では文化財としての価値が再発見されています。
絵画を手に取ることは、単なる鑑賞ではなく、人類が積み重ねてきた「美の歴史」と向き合うことでもあるのです。
絵画を高く売るために ― 専門的な知識と準備が鍵
絵画は、美術品の中でも特に市場価値の変動が大きく、作家・時代・保存状態・流通経路によって査定額が大きく異なります。同じ作品でも、出すタイミングや業者の選び方次第で査定価格が数十万円単位で変わることも珍しくありません。ここでは、絵画をできるだけ高く売るための具体的ポイントを、専門的な視点から詳しく解説します。
1. 絵画の「価値を構成する要素」を理解する
まずは、絵画の価値を決定づける主要な要素を知っておきましょう。査定士は以下の観点から総合的に評価します。
① 作家(作者)の知名度と評価
最も重要なのは、作家の知名度と市場人気です。著名な洋画家や日本画家(例:横山大観、東山魁夷、梅原龍三郎、藤田嗣治など)の作品は安定した需要があり、高額取引が期待できます。近年は、戦後の抽象画家や現代アート作家の再評価も進み、草間彌生、村上隆、奈良美智といった現代アーティストの市場が急拡大しています。
② 作品のサイズとテーマ
一般的に大型作品ほど希少性が高く、高値がつきやすい傾向にあります。また、作家の代表的モチーフ(例:東山魁夷の「青の風景」、藤田嗣治の「裸婦」など)はコレクター人気が高く、査定額も上昇します。
③ 技法・材質・制作時期
油彩画、日本画、水彩画、版画など、技法によって評価基準が異なります。初期作品よりも円熟期の作品、または作家本人の手による一点もの(原画)が高額になりやすいです。版画の場合でも限定番号(エディションナンバー)やサインの有無が重要な査定ポイントになります。
④ 保存状態と付属品
保存状態は査定額を大きく左右します。カビ・シミ・退色・額縁の損傷などがあると減額の対象です。加えて、共箱・鑑定書・サイン・購入証明書が揃っていると信頼性が増し、数十%の価格アップにつながることもあります。
2. 売却前に行うべき「準備」
① 鑑定書・証明書の確認
有名作家の作品であれば、作家本人または公認鑑定人の鑑定書があるか確認しましょう。鑑定書の有無は市場価値に直結します。もし手元にない場合は、買取業者を通じて鑑定を依頼できるケースもあります。
② 状態のチェックと軽微な手入れ
汚れやホコリは柔らかい筆やクロスで軽く落とす程度にとどめましょう。自己流の修復やクリーニングは絵肌を傷め、かえって価値を下げる原因になります。専門業者に相談するのが賢明です。
③ 付属品の保管と整理
額縁・共箱・黄袋・保証書・購入時の領収書など、作品に関連するものはすべてまとめておくと査定の信頼性が高まります。特に有名ギャラリーの証明書や展覧会図録は、作品の来歴を裏付ける貴重な資料になります。
3. 絵画買取の「ベストなタイミング」を見極める
絵画の相場は、作家の没後年数や美術市場の動向によって変動します。たとえば、展覧会や回顧展が開催される時期、作家が再評価されるニュースが流れた時などは、一時的に価格が上がる傾向があります。
また、日本国内だけでなく海外市場でも取引される作家の場合は、為替レートや国際的トレンドにも注目しましょう。東京・大阪・京都などの都市圏ではオークションが頻繁に開催され、出品時期によっても査定額が変わります。
4. 信頼できる「専門業者」を選ぶことが最重要
絵画を高く売るうえで、最も重要なのは「どの業者に査定を依頼するか」です。
骨董品全般を扱う買取業者の中でも、美術品専門の査定士が在籍しているかどうかで結果が大きく変わります。
① 専門鑑定士・美術商の有無
絵画の真贋や市場価値を正確に判断するには、美術商・鑑定士としての経験が欠かせません。業者のサイトで「美術商登録番号」「所属団体(日本美術商協会など)」を確認しておくと安心です。
② 査定実績と得意分野
日本画・洋画・版画・現代アートなど、得意分野が業者によって異なります。自分の作品ジャンルに強い業者を選ぶことで、適正価格での取引が期待できます。
③ 出張査定・オンライン査定の活用
大型の絵画や額装作品は持ち運びが困難なため、出張査定サービスが便利です。東京や首都圏では、即日対応の業者も増えています。メールやLINEで写真を送る「オンライン査定」も活用すれば、複数社の見積もりを比較することができます。
④ 査定価格の根拠を説明してくれるか
良い業者は、なぜその価格になるのかを明確に説明してくれます。市場相場・作家の評価・保存状態など、査定理由を丁寧に伝えてくれる業者を選びましょう。
5. 複数査定で「相場」を知る
1社だけに査定を任せるのはリスクがあります。業者ごとに得意作家や販売ルートが異なるため、提示額に差が出るのは当然です。
最低でも3社以上の査定を比較し、平均相場を把握することが高額売却への近道です。
複数査定を依頼する際は、同一条件で写真・寸法・状態を提示し、条件をそろえることがポイントです。また、相見積もりを取っていることを業者に伝えると、競合意識から査定額が上がるケースもあります。
6. オークションや委託販売も視野に入れる
特に有名作家や高額作品を所有している場合、オークション出品やギャラリー委託販売も選択肢になります。オークションでは国内外のコレクターが入札するため、タイミングによっては市場価格を超える高値がつくこともあります。
ただし、出品手数料や落札手数料が発生するため、事前にコストを確認しておきましょう。業者によっては、オークション代行を行ってくれるところもあります。
7. 東京で絵画を売るなら ― 市場の中心を活かす
東京は日本の美術市場の中心であり、多くの美術商・ギャラリー・オークションハウスが集まっています。
特に銀座、日本橋、青山などには老舗の美術商が多く、地方よりも高値取引が期待できます。
出張買取を利用すれば、遠方からでも東京市場の価格帯で査定を受けることが可能です。
また、東京の業者は外国人バイヤーや海外コレクターとのネットワークを持つ場合が多く、作品の輸出販売によって高価買取が実現することもあります。
8. 注意すべき「よくある失敗例」
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焦って売却し、相場を調べずに手放す
→ 少し時間をかけて情報収集すれば、査定額が倍以上になることも。 -
ネットオークションで個人出品し、トラブルに発展
→ 真贋トラブルや破損リスクを避けるためにも、専門業者を介するのが安全。 -
修復や額替えを自己判断で行ってしまう
→ 専門家の手に任せる方が、価値を損なわず査定額を保てる。
9. 高く売るための最終チェックリスト
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作家名・作品名・サイン・技法を確認
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鑑定書・共箱・付属品を揃える
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保存状態を良好に維持
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3社以上に査定を依頼
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専門業者・美術商を選ぶ
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出張・オンライン査定を併用
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相場を調べ、タイミングを見極める
これらを実践することで、絵画を「適正価格」ではなく「最高価格」で売却できる可能性が高まります。
10. まとめ ― 絵画を売るのは「知識」と「信頼」がすべて
絵画の買取では、「どのように」「誰に」売るかが最も重要です。
価値のわからないまま処分してしまうと、大切な美術品を手放すだけでなく、後悔を残す結果になりかねません。
信頼できる美術専門の査定士に依頼し、相場を理解したうえで最適な方法を選べば、作品本来の価値を最大限に引き出すことができます。
あなたの手元にある絵画が、実は市場で高く評価される逸品かもしれません。
東京をはじめ全国対応の絵画買取専門店に相談し、作品の新たな価値を見出してみてはいかがでしょうか。
絵画を売るなら銀座古美術すみのあとへ
この記事を書いた人
東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属
丹下 健(Tange Ken)

創業40年の経験と知識、そして独自のネットワークなどを活かして、
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