- 掛け軸
遺品の掛軸をどうする?安全・安心な処分手順
掛軸の処分に悩まれている方は少なくありません。実家の整理や遺品整理、住み替え、蔵の片付けなどをきっかけに、大量の掛軸が見つかり「捨ててよいものか分からない」「価値があるのか判断できない」と戸惑うケースは非常に多いものです。掛軸は単なる装飾品ではなく、日本の美術・信仰・季節文化と深く結びついた存在であり、書画や仏画、風景画、人物画など内容も多岐にわたります。そのため、見た目が古くても思わぬ価値を持つ場合や、作者や時代によっては高額で取引されることもあります。一方で、保存状態が悪くカビや虫食いが進んでいるもの、印刷品や量産品など市場価値がつきにくいものも存在するため、適切な見極めが重要になります。
また、仏画や先祖に関わる掛軸、寺院・神社由来のものなどは、単純に廃棄することに抵抗を感じる方も多いでしょう。そのような場合には、お焚き上げや供養といった方法を選ぶことで、気持ちの整理をつけながら手放すことができます。近年では、買取専門店や骨董業者、遺品整理業者などが査定から処分まで一括で対応するケースも増えており、「売れるもの」と「処分するもの」を仕分けしてもらうことも可能です。特に作者不明の作品や中国・日本の古書画、古い表装のものは、専門家でなければ判断が難しいため、自己判断で廃棄してしまう前に一度相談することが望ましいでしょう。
掛軸の処分は、単に物を減らす作業ではなく、家の歴史や故人の思い出と向き合う機会でもあります。後悔のない整理を行うためには、価値の確認、供養の必要性、再利用や買取の可能性などを総合的に考えることが大切です。本記事では、掛軸を処分する前に知っておきたい基礎知識から、具体的な処分方法、注意点までを分かりやすく解説します。初めての方でも安心して判断できるよう、実務的な視点で丁寧にご案内しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人
東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属
丹下 健(Tange Ken)

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