骨董コラム
  • 茶道具
2022.12.06

【茶道具】骨董 買取・査定・相場について

家に眠っている茶道具の買取をしています!思わぬ高値が付くことも

 

古美術すみのあとでは、お稽古用の茶道具から作家物の茶道具まで、流派を問わず茶道具全般を買取しています。

 

茶道具とは、茶道に用いる道具類の総称です。

茶道は「茶の湯」とも呼ばれ、古くから多くの人に親しまれてきました。それゆえ、茶道具を所有する人も多く、自宅に古い茶道具が眠っているという方も多いのではないでしょうか。

 

今はもう使用していない茶道具や、故人の残した品を買い取ってもらいたいけれど、どれくらいの価値があるのか分からないし、売り方がわからなくて困っている、という方のために、茶道の歴史や茶道具の種類、高額買取のポイントなどをご紹介いたしますので、参考にしてください。

 

茶道の歴史

日本にお茶がもたらされたのは、平安時代末期に遣唐使として派遣された僧侶たちが、中国から持ち帰ったことがきっかけと言われています。

しかし、当時は限られた貴族の間のみで楽しまれており、一般的に広まりませんでした。

 

茶道が広まったのは、鎌倉時代。臨済宗の開祖である栄西によって「抹茶」というかたちで一般にも広まり、遊興やコミュニケーションの手段として広く用いられるようになりました。

 

室町時代になると、村田珠光という僧侶が、質素な茶室や茶道具を使用するようになり、亭主と客人の交流を重んじる「わび茶」が成立しました。

 

そして安土桃山時代、千利休が登場し、茶の湯が栄え、江戸時代に多くの大名や公家たちの嗜みとして茶道が浸透していきました。

千利休の功績は大きく、現代の茶道の礎を築いた人物と言えます。

 

茶道の流派

茶道は、主に、千利休の子孫たちが作った「裏千家」「表千家」「武者小路千家」の三つの流派に分かれています。三千家と呼ばれる茶道の代表的な流派です。

 

茶道の考え方や作法は、流派によって大きく異なります。

それぞれの流派の特徴は、下記のとおりです。

 

・裏千家(うらせんけ)

裏千家は、時代に合わせた風潮を積極的に取り入れている流派です。

現在の茶道人口の中で一番多い流派でもあります。

着物は華やかなものを好み、座り方も足を開き気味に座り、お茶もしっかりと泡立てます。

 

・表千家(おもてせんけ)

表千家は、古くからの作法を忠実に守っている、保守的な流派と言われています。

着物は地味なものを好み、座る際、男性は安定する程度に膝をあけて、女性はこぶし一つ分あけて座るなどの作法があります。

お茶もあまり泡立てず、お点前も女性にとってやりにくい箇所以外はあまりアレンジされていません。

 

・武者小路千家(むしゃこうじせんけ)

武者小路千家は無駄のない、合理的な所作が特徴の流派です。

表千家と同様に保守的な流派で、お茶もあまり泡立てず着物も地味なものを好み、お点前も伝統を重んじたスタイルとなっています。

女性は足を閉じて座り、男性は膝をこぶし一つ分開けて座ります。

 

以上の三つが主な流派です。

それぞれ作法に関しての考え方が異なることもあり、例えば、茶道具も各流派の家元の書付があるものは、他流派では使いません。

 

古美術すみのあとでは、流派を問わず、茶道具の買取を行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

茶道具の種類

茶道具とは、「茶道に用いる道具の総称」で、様々な種類やデザインがあり、茶道をする上で重要な役割を担っています。

茶道は茶室という狭い空間で行われる事が多く、流派によっても独特の作法が存在することから、使用される道具には工夫が必要とされます。

 

古美術すみのあとでは、茶道具全般買取しています。

主な茶道具は下記の通りです。

 

・点前道具…茶碗、茶入、茶筅、釜、水指

・装飾道具…掛物、花入、香炉

・待合、露地道具…煙草盆、火入、円座、露地草履、蹲踞柄杓

・水屋道具…茶巾盥、茶掃箱、箱炭斗

 

このように、茶道具は多岐にわたるため、茶道に詳しくないかたは、何に使うものなのかわからないことも多いかと思います。

茶道具としてどのような用途なのか、使い方や価値がまったく分からないというお客様にも、古美術すみのあとでは、丁寧にご説明させていただきますので、ご安心ください。

また、作家名・年代など分からない品物も、無料で査定致しますので、お気軽にご相談下さい。

 

茶道具の高額買取のポイント

茶道具は数多く出回っており、思い入れやこだわりを持って収集される方も多くいらっしゃることから、思いがけず高額な値が付くことがあります。

少しでも高く買取をしてほしいと考えている方に、高額買取されやすいお品のポイントをご紹介いたします。

 

下記のような茶道具の場合は、高額買取させていただけることが多いです。

 

・保存状態が良く、欠けがないもの

・箱があるもの

・作者がわかるもの

・来歴が明確なもの

・戦国時代から安土桃山時代に作られた茶道具

 

また、千家十職(楽吉左衛門、大西清右衛門、中村宗哲など)は買取を強化しており、高額でお取引をさせていただいております。売却をご検討の方は、ぜひ、古美術すみのあとへお問い合わせください。

 

千家十職については事項にて、詳しくご説明いたします。参考にしてください。

千家十職とは

千家十職(せんけじっしょく)とは、茶道に関わり三千家に出入りする塗り師・指物師など十の職家を表す尊称です。

 

千家の好む茶道具を作れる職人は限定されており、行事や年忌における役割もあるため、徐々に職方は固定されていきました。

代々の家元によって数は変動していましたが、明治期に現在の十職に整理されたと言われています。

 

職家一覧は下記の通りです。

 

・奥村吉兵衛(表具師)

・黒田正玄(竹細工・柄杓師)

・土田友湖(袋師)

・永樂善五郎(土風炉・焼物師)

・樂吉左衞門(茶碗師)

・大西清右衛門(釜師)

・飛来一閑(一閑張細工師)

・中村宗哲(塗師)

・中川淨益(金もの師)

・駒澤利斎(指物師)

 

この「職家」と呼ばれる家々では、茶事や茶の稽古に必要なすべてを、各家が分担して調製し、家元や茶道愛好者の求めに応じています。

また、茶の道具の基本・基準となっている千利休の好みの形や色などが「職家」の各家で守られ、それぞれの時代に合った創意工夫が加えられながら、現代に伝えられているのです。

 

40年以上の業務実績をを誇るすみのあとで安心のお取引

 

茶道の歴史や、茶道具についてご説明いたしました。

もとは中国から伝わった茶道ですが、日本で独自の発展をとげ、多くの人に愛されている茶道。

茶道具は、お茶の心、すなわちおもてなしの心を伝えるための大切な道具です。

古美術すみのあとでは、皆様の大切なお品物を丁寧に鑑定し、希少性や保存状態などから、適正な価格をご提示させていただきます。

 

古美術すみのあとは、1985年に創業し、中国美術・中国書画を中心とした骨董品の売買を行っております。

「すみのあとに相談して良かった!」と言って頂けるような取引を心がけており、大切なお品物をお預かりする際は、細心の注意を払うとともに、丁寧で適正な査定を行っております。

遺品、生前整理などで、手放したいコレクションがあるときは、ぜひ、当店へご相談ください。

お電話のご相談のほか、簡易査定として、茶道具の写真をLINEやメールを通して今すぐにでも査定に出すことができます。

売るかどうかはすぐに判断する必要はなく、査定結果を知った上でゆっくり考えてから決めていただければ大丈夫ですので、ご安心ください。

 

また、当店では、全国出張買取も行っております。

査定内容にご納得いただけましたら、その場で現金をお支払いさせていただきます。

 

どうぞお気軽にご相談ください。

 

この記事を書いた人

東京美術倶楽部 桃李会
集芳会 桃椀会 所属

丹下 健(Tange Ken)

丹下 健(Tange Ken)

創業40年の経験と知識、そして独自のネットワークなどを活かして、
お客様の大切なお品物を確かな鑑定眼で査定させていただきます。

作品の背景や、現在の価値なども含めて、丁寧にご説明し、
ご納得いただけるような買取金額を提示させていただいております。